また明日。《２》

♯83 ページ33

何度も断ったけど、家まで送ってくれる事になって、陸くんの少し後ろを歩いた


陸「何でそんな後ろ？(笑)」


「だって……何も無いのに文春とかあたかも付き合ってる風に書くから……怖いですからね、文春砲」


陸「そんなの気にしてくれてたの？大丈夫だよ(笑)話しにくいから、隣歩こーっと(笑)」


陸くんが私の隣まで戻って来た


陸「俺、顔見て話したいんだよね」


そう言ってニコッって笑顔を向けられた

尊人さんとはこんな風に歩いたりする事が無いから、ちょっと新鮮だった


陸「明日はお祝いしてもらうんでしょ？」


「旅行行くことになりました」


陸「えーいいな〜どこ行くの？」


「知らないんです。でも、近場の温泉だと思います」


陸「知らないの？それって、すっっげぇサプライズ用意してくれてるんじゃない！？」


いや、そんなんじゃないと思うけど

何もかも決定権を持ってるのは尊人さんで、何もかも尊人さんに任せて尊人さんが引っ張ってくれてた。それは付き合い初めた時からだから、その事について何も違和感がなかった


陸「幸せな誕生日になるといいね(笑)」


「はい(笑)お土産買ってきますね(笑)」


陸「えー嬉しいけど、彼といる時に俺の事考えてくれるの？(笑)彼に悪いから、買わなくていいからね(笑)」


「そっか…そうですよね(笑)やっぱり買って来ません(笑)」


陸「いいな〜俺も行きたい彼女と旅行(笑)」


「行ったらいいんですよ(笑)でもそんな簡単じゃ無いですよね。常に人の目を気にしないとダメだし」


陸「うん、まぁそうなんだけどね。でもさ、それ以前に相手が出来ない(笑)」

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