また明日。《２》

♯63 ページ13

口の中いっぱいに詰まってた物を流し込んだ


秋斗「喉詰まるって(苦笑)」


「っっ……本当にいじわるばっかり言うよね！？」


秋斗「俺さぁ…この前見た。Aが歩いてるとこ」


「へぇ…歩くよそりゃ」


秋斗「多分、男と会ってた日だと思う。いつもと全然違うかった。髪型もメイクも服装も……なぁ、変だと思わない？偽ってんだよ？」


「あのね？TPOって知ってる？」


秋斗「TPOって言わないよあれは。」


最近、みんなにおかしいって言われる気がする


「さ、帰って寝よーっと(笑)」


秋斗「あれ？今日会う日じゃなかったっけ？」


「土曜日私の誕生日なの。その日に一緒にいてもらう代わりに今週は会えないんだって。仕事、片付けるからって(笑)」


秋斗「俺、就活でちょっと調べたんだけどさ、あの会社の研究職って土日休みじゃん。土日どうして会わないの？」


「え？………月木が会う日って決まってるからだよ(笑)」


秋斗「休みはいつ？月木？」


「えっと………知らない……」


秋斗「知らな……それ、付き合ってんの？Aは学生なんだから土日の方が会いやすいじゃん」


「でもっ！今週土日に会う為に平日仕事片付けるって言ってたから、土日は仕事なのかも！」


秋斗「……他に女……いない？」


「…………いない」


秋斗「俺は絶対おかしいと思うけど。もっと自由に会いたい時に会えばいいのに」


「束縛したくないからって。飲み会も行っていいよって言ってくれたの。社会勉強しておいでって。ちゃんと考えてくれてるんだよ？」


秋斗「……それ、大切にしてくれてると思ってる？……全然…真逆だよ……」


まだ半分も食べてないのに、もう喉を通らなかった

他に女の人って、浮気？
でも私に「浮気はダメだよ」って言ってたのに？

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