「巨匠」というあだ名 ページ20
「サコって呼んでくださーい」
そう言った彼は、大学１年生らしからぬ貫禄のある雰囲気だった。
・
小野「もちろん大学でも軽音楽部続けるっしょ⁉」
無事に高校を卒業し、両親を含め周りには音楽大学に進学するということに驚かれつつも、たけちゃんと同じ大学に入学した。
「卒業できないかも、勉強教えてぇ」と散々泣きついてきた八木ちゃんも無事に卒業し、進学先は違うけれど大学に入学できた八木ちゃん(まだこの時は八木ちゃんが留年すると思わなかった)と３人で入学式終わりに集まった。
『まあバンドは続けるつもりだし、入ろうかなって』
八木「えー、俺もAと同じ大学が良かったあ」
『まあまあ、こうやって会えてるんだし』
小野「でもまさかAが音大に行くとはねえ、」
そう、私は中学受験で入学してから、クラスの大半はよく聞くような大学に進学するコースにいたわけで、
『もう勉強したくなかったし、何より音楽続けたかったし』
八木「ｷｬｯ、うれし〜〜！！」
『…八木ちゃん、その言い方キモイ』
八木「はっ、えっ、」
小野「まーた言われてやんのー笑」
・
たけちゃんも軽音楽部に入部するということで、一緒に部活に行った。
そう、そして１番最初に戻る。
彼(サコ)が同じクラスなのは知っていたけれど、あの１年生らしからぬ貫禄(というよりヤンキー)が怖くて一生話すことのない人だろうなあ、と。
『…巨匠みたいだね』
小野「巨匠？」
『あの人、偉そうにしてんの、巨匠みたい』
小野「ふはっ、表現の仕方おもしれえ笑」
・
数日後、いつものように夜遅くまで大学の防音室に残ってピアノの練習をしていた。
小さい頃から毎日ピアノの練習をしていたから苦痛に感じないし、何より教わったことを吸収したくて、上達したくて夢中になって弾いていた。
ある程度のところで練習を終え、そろそろ帰ろうと思っているとドアが開けられた。
振り返ると、例の怖い人。
寺中「あ、ごめん、」
『…あ、あの、何か、』
寺中「いや、ピアノすごい上手だなあって。聴き入ってしまった」
『あ、ありがとう…ございます』
寺中「同じクラスだよね？同い年なのに敬語って笑」
『…あ、そうだよね、ごめん、』
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ねごと。(プロフ) - 玲さん» ありがとうございます(；；) ぼちぼちマイペースにですが更新していけたらなと思います…！よろしければまだまだお楽しみください、！ (4月2日 21時) (
レス) id: e1724b7e6d (このIDを非表示/違反報告)
玲 - いつも楽しく読ませてもらってます！KEYTALKにハマったのが最近で更新されてるものが少ない中更新があっていつも感謝しています！次も楽しみにしてます！ (4月2日 18時) (レス) @page37 id: 2862688979 (このIDを非表示/違反報告)
ねごと。(プロフ) - ありがとうございます(；；) まだまだお話を書く予定なので、よろしければお楽しみください､! (3月18日 9時) (レス) id: e1724b7e6d (このIDを非表示/違反報告)
はる - 楽しく読ませていただました！keytalktvにあったあの時のだーって思い返しながらとってもたのしかったです☺︎ちょっとずつ恋愛も入ってくるのかな？と次も楽しみにしてます🩷 (3月17日 18時) (レス) id: 9cf93954e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねごと。 | 作成日時：2024年2月29日 22時
