美形って罪だよね弐

9 ページ9

考えてみれば蝶屋敷って天国じゃん


女の子沢山いるし
やば


俺の墓場はここに決めたっ！！


まだ死なないけど



そういや御館様に怪我のこと言ってなかったなぁ
マジでいらない時に仕事をする私の鴉


てか柱合会議の話聞いてなかったなー


あれ？私ってめっちゃ勝手じゃん
嫌われちゃう！
やだよんそんなのん‪w


(これを真顔で打つ作者。)


あー、馬鹿らしい
考え出したら止まんねぇや






湯船に浸かってぼうっと考える



ﾎﾟﾀｯ
『んぁ？』

縁に置いていた手に何か垂れる
それは赤いもの



『やべ、鼻血。のぼせたか』

大声は出せないな……
下を向いたせいで先程よりも出てくる血

『面倒くさ』

壁を使って立ち上がる


蛇口を捻ってお湯を出す


ｼﾞｬｧｰ
『あー、止まんねぇー』

誰かここの近くにいないものか……


いるじゃん。すげぇ耳が良い奴



ちょっとだけ。
クラクラしない程度に声を出そう。




『善逸ー！』


聞こえるよな？
お風呂場から結構近いぞ？

これで聞こえなかったら嘘だぞ？
難聴だ




ｺﾝｺﾝｯ
善逸「何！？混浴の誘い！？」
『違う。鼻血出たから誰か女の子呼んで』

善逸「は、鼻血！？大丈夫！！？？」
『早く呼べよ。頭痛くなってきた』

善逸「し、しのぶさん呼んでくるー！！しのぶさァァん！！！」


しのぶちゃんお風呂場の前の部屋にいるはずなんだけど‪w

胡蝶「そんなに叫ばなくても聞こえます。どうしたんです？」
善逸「秋華さんが鼻血って！頭痛くなってきたって！」

胡蝶「あら、のぼせたのでしょうか」
『ちょ、助けてよ』


胡蝶「意識はありますかー！」
『あるー』

胡蝶「立てますかー？」
『無理。』

胡蝶「え？」
善逸「無理って言ってます。」

胡蝶「あ、どうも。善逸くんは向こうに行っててください。」

善逸「あ、はい」

善逸がどこかに行った


胡蝶「開けますよー」
『はーい』

ｶﾞﾗｯ


胡蝶「まぁ、これはまた随分と…」
『大量』


胡蝶「何したんです？」
『考え事してたらのぼせちゃって』

胡蝶「もう。肩を貸します。立てます？」
『羽織は脱いだ方がいい。姉さんの形見だし、白いから』

胡蝶「…そうですね。少し待っててください」
『うん』



洗面台の方に戻り羽織を脱ぐ
丁寧に畳んだあとカゴに入れこちらに戻ってくる


胡蝶「お待たせしました。さ、肩に捕まってください」
『面目ねぇ』


胡蝶「おじさん臭いですよ」
『まだ若い女よ』


続く

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す