現れた人 ページ23
会場へ向かう前にご飯と決めていたから、少し早めに部屋を出た
行きつけのカフェで食事を済ませ
指定された1時の5分前には着いた
A:ねぇ…着いたのはいいんだけどさぁ…どうしたらいいと思う？
今日のライブ参加のエルフ達…
すでに会場はまだだと言うのに沢山の人が
A:昨日も思ったけど、すごい人だよねぇ…グッズ…買いたそうかなぁ…昨日はゆっくり見れなかったしなぁ…
呑気な私に
尚美:はぁ…なんかウニョクのが気の毒になってきた…
A:なんで？ほら！見に行こう！
尚美の手を引き、グッズのブースへ
なんだかんだ言いながら尚美もドンヘを買っていく
1時に来てね…
着いたのはたった5分前なのに、そんな事忘れて1時なんて過ぎていた
A:やばい！お金がどんどん飛ぶぅ！
なんて30分は経っていただろうか…
男:あのぉ…すみません！Aさんですか？
急に肩を叩かれ、掛けられた言葉
A:はい？
振り向くと、いかにも怪しい格好の男性が
芸能人気取り？って思うような…
マスクにサングラス…キャップでなぜかツアーシャツ
男性のファンがいても全然おかしくはないが、なんでこんな格好？
A:なんですか？
隣にいる尚美も少し警戒している
尚美:なんでAの名前しってるの？
男:約束の時間…
尚美:は？なんの約束？あんたなんかと約束なんてしてないでしょ！
男:してます。
A:あのぉ…約束ってなんですか？
男:はぁ…
ため息とか失礼じゃない？
男:グッズなんて買わなくても…言えばあげるのに…
A:は？くれる？なんで、知らない人からもらわなきゃなんですか？
男:知らないって…
尚美:A！！！
急に私の名前を叫ぶ尚美にビクッとなってしまった
尚美:あんた…この人あんたの彼氏だわ！
A:は？彼氏？何言ってるの！
「彼氏」って言い方
尚美の配慮で…「ウニョク」なんてブースで云えるはずもなく…
男:おぉ！さすが尚美ヌナ！
って、少しだけサングラスをずらして見せた瞳…
A:…………ウニョ！
思わず出そうになった名前に慌てて尚美が私の口を手で塞ぐ
ウニョク:アハハ！ナイス！グッズはいいから、早く行こう！
って、今まさに払おうとしてたグッズの会計をなぜかウニョク本人が済ませてくれ、会計係りのスタッフの耳元で何かを話し、グッズは手元に来る事なく…
昨日同様にサラッと手を繋いできて
私と尚美はついてくしかなかった
呑気な私の前に現れた人
それはウニョクだった…
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mayu(プロフ) - ウニョク、私も好きです。イトュク→イトゥクでは？ (2020年2月21日 23時) (
レス) id: 638b387d49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優勇 | 作成日時：2019年8月17日 2時
