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いつか貴方に ページ22

まぁ、事件は無事解決した。


犯人は大人しく解放してくれたわよ


私はとある連絡を受けたので、こっそり抜け出したけど


『何かしら?今、そちらに向かっているけど』


私は、如何にも不機嫌といった口調で電話の向こう側の人物と話す。


「う……悪いな。奴等がお縄につく日が決まったぞ」
『………………すぐ帰るわ』


私は電話を切り、路地裏を駆け抜ける。


奴等とは、黒の組織………


早くあいつらを捕まえたい


『ふふっ、楽しみね………柄にもなく、ワクワクしてきちゃったわよ!』


路地を抜けた先にあるのは、大きなマンション。


キーをかざし、中に入る。


エレベーターの中で、ふぅと一息吐いた。


『はぁ………ホント楽しみね。彼奴の驚いた顔が見てみたいわ』


私の脳裏には、一人の男が浮かんでいる。左手に拳銃を持ち、銀色の長髪をたなびかせる男。


チン


そうこうしている内に、目的の階に到着した。


一番端の部屋のインターホンを押し、中の人物に知らせる。


『戻ったわ』
「早かったじゃないか。もう少しかかると思ったんだけどな」


部屋の中から顔だけ出した男に、邪魔と言って中に入る。


『捕まえるんだって?良かったじゃない。貴方も堂々と出歩けるようになるわ。ねぇ、スコッチ?』


表向きは死んだことになっているものね


そう言うと、彼は肩をすくめた。


「あぁ。あの時は本当に助かったよ。君も、組織に囚われているお友達を助けられるだろう?」


ええ、そうよ


高校の卒業式の日に優灯は拐われた。


絶対に許さない


そう思ってICPOに入った。


必ず助ける


そう思って今まで過ごしてきた。


だから


だから


『いつか貴方に』


無事でよかったと


生きていてくれてありがとうと


言わせてくれないかしら?



Fin

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設定タグ:名探偵コナン   
作品ジャンル:アニメ
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水無月 闇乃 - あの、動物が話します。を見ようとしたら、見るにはまたパスを打たなければいけなくなっていて、そのパスを忘れてしまったのですが (2021年4月29日 20時) (レス) id: a5836aa6b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀狼&銀狐=チマ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/560noheya/  
作成日時:2020年9月29日 19時

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