帰らせて ページ13
さて
犯人も無事逮捕されたことだし、そろそろ帰りましょうか。
「ねぇ、お兄ちゃん。待ってよ」
はあ?
いい加減帰らせて?
まだ仕事が残ってるのよ
『ん?どうしたんだい坊や』
「お兄ちゃんさ………………何時から犯人わかってたの?」
彼の声が徐々に低くなった。
私の事を探っているのね
『ん〜………裾の汚れに気づいたときかなぁ?』
「本当にそうですか?」
バーボン…………………これはまた厄介ね
ボロを出さないようにしないと……………
私がそんな事するはずがないのだけれど、注意深く会話しないといけないわね。
感づかれたら、結構マズイ事になるから………
『ええ。本当ですよ。それとも、まだ僕を疑っているんですか?犯人は捕まったじゃないですか。なのにどうして?』
「あ…………いや、疑ってる訳じゃなくて………ちょっとだけ気になっただけ!ね、安室さん?」
「はい。一般の方で、貴方のような推理力を持った方に出会ったことが無かったもので」
ニコリと笑みを浮かべ、安室が言う。
そう……
隠しているようだけど、少し殺気が出ているわよ
『そうですか。では、僕は用事があるのでこれで』
軽く会釈をし、その場を後にする。
………………
……………………………
……………………………………………
後をつけて来ているわね。
人混みの中を歩いてはいるのだが、後ろから視線を感じる。
恐らく
バーボン
家までつけられたら、堪ったもんじゃないわ。
人混みを利用し
相手の視界から外れる。
ほら
あんなに慌ててる
尾行のテクニックもまだまだね
それじゃあ
また
いずれ
会いましょう?
降谷零
貴方の友人に会えるときが来るのを、楽しみにしているのよ
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水無月 闇乃 - あの、動物が話します。を見ようとしたら、見るにはまたパスを打たなければいけなくなっていて、そのパスを忘れてしまったのですが (2021年4月29日 20時) (レス) id: a5836aa6b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀狼&銀狐=チマ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/560noheya/
作成日時:2020年9月29日 19時