いつか貴方に…

知らぬが仏 ページ2

《ドドドドドドドッ》

銃の音が凄く聞こえる
目の前でヘリコプターが観覧車に向かって銃を打っているのだ
何故か？それは、後始末ってやつ
だけど、、、

『随分派手にするな
幾ら怖いもの知らずと言っても
油断は禁物…もしかしたら、私が寝首を掻くかもだから…ね』

まぁ、この声は貴方たちに
聞こえてないでしょうね
聞こえない方がいい
貴方たちの為にも
私の為にも

『にしても、あそこにいる人達はどう逃げるのか楽しみね
特に、あそこの男の子…
いや、正確には青年…かしら？』

それよりも、調査の為に動きなど
をしっかり見とかないと

ヘリコプターは結構頑丈…
だけど、脆いところもある
銃もそうね。余り良くは無い…
逆に使いにくそう
もっと機能をしっかりさしたほうが良いと思うけど……

『ま、私に関係ないか
はぁ、見てるだけもつまらないわね
せめて、優灯がいれば……』

ダメだ…これじゃあ、あの事故も
今回の事も調査が疎かになる
気を引き締め直さないと

それより、何故今になって私にこの組織の調査が回ってきた？
もっと他に良い人材がいたはず…
いや待て、最近仲間を見たことあったか？

『…………無い…』

この組織に殺られた…？
だとしたら辻褄は合う
警察(向こう)からしたら私も駒って事か……
そう簡単に殺られるつもりはないけれど
一応、最低限の作は練っておいた方が良いかもしれない…

『あれ？あそこにいる人って
赤井秀一…？後でコンタクト取ろうかしら？』

いや、辞めた方が良いわね
自ら正体を明かすほどでもない
私は私のやり方であの子達を
支えるまで…だけど、、、余りのめり込まないようにしないとね……
失っても辛くないように

『いや、もうあんな思いをする人を一人でも多く減らさなければ…
だけど、今回私は貴方たちに手は貸さない。私が貴方たちを支える程の価値
があるのか…見極めさしてもらうわ』

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