如月一家の真実5 ページ6
A『別に零とイチャつきたいわけじゃ……!』
零「はいはい、イチャつかないから先に部屋に行って休んどけよ。俺はもう少し話を聞くから」
祐也「まぁ、一応公安同士だしな。質問なら受け付けよう!」
A『……すぐ来てね』
零「ああ」
ー部屋
大きなベットに勢いよく飛び込み先程の話を整理する
パパとママは計画的に自分達が死んだ様に見せかけ、今まで組織が弱体化する方法を試してきた
今、私が赤井さんや玲奈と出会えているのはママとパパのお陰で……
──それは零も一緒
この運命的な出会いが私の人生を大きく狂わせ、私を未来へと導いた
今生きているのはこの人達のお陰
だから出来るだけみんなに恩返しをしたいと思った
パパとママから迫られた三択
逃げるなんてことはしない
立ち向かうほど勇気はない
今までと同じ事をしていたら子供達は路頭に迷う
……沢山のデメリットがあるなか一つだけおかしいデメリットを見つけた
《立ち向かうほど勇気はない》
そんなこと、私の気持ちの持ち方次第でどうにでもなる
命なんて惜しくないなんて言ってたのに馬鹿だな…
組織に立ち向かうことで子供達が幸せになれるなら
組織に立ち向かうことで被害者が減るなら
組織に立ち向かうことで幸せな人が増えるなら
──私は決心し、その決心が固まっている内にリビングへと向かった
ー降谷零side(リビング)
祐也「……それで、Aが部屋に休憩するように促すほどAに聞かれたくな話は?」
やはり気が付かれていた
けれどAには聞かせれなかった
迫られた選択肢に俺はすぐに答えを出せた
けれどそれにAを巻きみたくなかった
零「……先程の選択肢。俺は組織に立ち向かいます。是非、お手伝いをさせてください」
FBI、CIA──そして公安
これほどの組織を動かすには相当な腕が必要だ
時間はかかったにせよ、この人達が優秀であることは間違いない
……だから俺はこの人達について行きたい
祐也「本当に良いのか?命の保障なんてしてやれないぞ」
零「俺は元々その気持ちで組織に潜入しています。例えこの命が消えようとも組織が壊滅に追い込めるならそれだけでいいです」
咲恵「随分と決心しているのね」
零「はい…公安の任務を遂行したいだけですよ。一つお願いがあります。Aを巻き込まないで欲しいです。信じて貰えるかは分かりませんが俺は本当にAの事を大切に思って愛しています」
咲恵「……ええ、伝わってくるわ」
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りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます!なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください!夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆかげ | 作成日時:2017年2月1日 22時