如月一家の真実４ ページ5
私にとってその選択肢どれも辛いものだった
A『……どうして、そんなこと…』
咲恵「さっき零君が言ってた通り、憎んだって前には進めない。私はずっと組織を憎んできた、けれどそれじゃあこの不安は消えない。ずっと怯えて暮らすのなんて我慢出来ない」
零「…俺は公安として、逃げる選択肢はありません」
祐也「そうだよなあ…Aも子供を手放して逃げるなんてしないよな…」
A『それより不思議に思ったのだけど……どうして今更になって会いに来て、こんな提案をしたの？別に責めてるわけじゃないよ。でも、もっと早く行動していれば……家族はバラバラにならなかったのかもしれないのに』
咲恵「A…」
祐也「それは、パパも思ったよ…。でもパパもママも無傷に組織から出れたわけじゃない」
A『え？どうゆう、こと？』
祐也「すぐに組織を潰そうとすれば絶対に無駄死だ。だから他に協力を仰いだんだよ、例えばFBIやCIA、公安警察がいい例だ。最初は全く関わりがなかったものから、たった一つの情報でここまで行動してくれてる……今の零君のようにな」
A『それじゃあ……組織の情報を漏らして、わざと色んな組織に関わりを持たせたの？』
祐也「ああ……そのせいで亡くなった人もいる。その罪を背負いながら俺達はずっとAと翡翠の安否を優先に、組織がだんだん弱体化していくのを待ったんだ」
いっぺんに話が頭の中に入ってきた、少し訳が分からなかった
膝の上で手をギュッと握っているとプチっと音がしそれと共に血が出てきているのが分かった
……強く握りすぎたかな
零「ばか……」
隣にいる零が小さくそう呟いたかと思えば硬く握られた私の手を少しづつ開かせていった
少し血が出ているところを零は指で血をすくい、私にハンカチを握らせた
その気遣いがとても嬉しくてこんな状況なのに少しニヤけてしまった
祐也「もう、パパとママ大切な話してるのにイチャつくのはずるいぞ」
A『い、イチャついてなんか……！』
咲恵「あら、イチャついてたの？」
さすが元公安警察所属
小さな動作も観察してるんだ……
零「Aが混乱していたので落ち着かせようとしただけですよ」
まぁ、綺麗にまとめればそうなるよね
咲恵「そうよね、ちょっと話し過ぎて混乱しちゃったわよね。少し休憩しましょう？二人もイチャつきたいみたいだし１つ部屋をあげるからゆっくり過ごしてね」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (
レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます！なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆかげ | 作成日時：2017年2月1日 22時
