死ぬ覚悟なら ページ27
足音立てずに3人であの方の部屋を探す
暗くて冷たくて…全部同じ部屋に見えてしまう…
A『どこ……どこなの』
赤井「Aはあの方の部屋に入ったことは無いのか?」
A『あるよ……あるんだけど』
こんな建物じゃなかったはず…
今更言っても遅いだろうし私達はただ手探りであの方の部屋を探した
──こんなにも無計画で良いのだろうか
きっとこの2人には何か確信があって入ったのだろうけど私にはそれが分からない
2人みたいに頭が良いわけでもないし、身体能力が良いって訳でもない
年齢を偽ってテストで100点とって嬉しがってるただのババァで……
そんな人生が嫌で、素直になりたくて、家族に会いたくて
零「A……落ち着け、大丈夫だから」
A『でも……でもさ、部屋見つからないよ?どうしたらいいの…』
2人「………」
すると2人は見つめ合って黙り込んでしまった
何か、私に隠してるの……?
零「……A、ここから先は俺とFBIで行く、だからAは別の部屋で待機していてくれ」
A『な、なんで…!?』
赤井「どうせお前が行っても足でまといだろ?こちらも庇うほど余裕もない」
A『っ……』
零「違う……AはAで活かせる能力があるだろ?それがここで使うべきじゃないって事だよ」
A『結局は私は2人の役には立てて無いんだね……』
赤井「もしも、だ…俺とコイツが殺られて動けなくなったらA…お前がやるんだ」
A『えっ、と…なにを?』
赤井「組織を、殺せ」
A『赤井さん……』
零「何言ってるんだ…!俺はそんなこと!」
赤井「Aにやらせたくなかったら死ぬな、ただそれだけだろ」
零「ちっ……」
赤井「それに、もしも何かあったら別の場所から動く奴も必要だ…集団行動が不利になるのはこちらだ……出来るな?A?」
迷いもあった
ここで首を振れば彼らはもしかしたら連れていってくれるかもしれない
他の人を呼ぶかも知れない
けれど、私はそんな弱い人間に育った覚えはない
赤井さんに教えて貰ったスナイパーとしての腕
零に教えて貰ってた沢山の知識と応用
私には力強い味方がいるから……怖くなんてないよね
死ぬ覚悟なら生まれた時からもう出来てる
この運命にも受け入れる覚悟なら出来てる……
A『……出来ます、朝比奈先生も死んだら一生恨みますからね』
赤井「ふっ……そうだな、恨まれる覚悟なら出来てる」
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りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます!なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください!夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆかげ | 作成日時:2017年2月1日 22時