突入 ページ25
零からの提案で私達は翡翠の裏切りをきっかけに大きく動き出そうと決意した
あれから数日が立ち、準備に時間が取られてしまったけど……
FBI、CIA、公安……そして組織の人間の私
組織に潜入しているスパイを中心にこの3つのグループは互いに情報を提案し合い、助け合うことを決めた
──これも、零の提案だ
これだけの大きなグループをまとめれたのはパパとママのお陰だ
パパが公安だった時から交流があったお陰でとてと協力的にして貰っている
私はと言うと、影から組織にバレないように操作することしか出来なかった
そしていよいよ準備が整い、突入の日が来た
勿論、生きて帰ってこれる保証なんて無い
だけど、だからこそここで終わらせないともっと命が無駄になってしまう
子供達のあるべき未来を潰してしまうことになる
それは、保護者として──母親として駄目なんじゃないかと思う
A『赤井さん、あの……えっと』
赤井「なんだ?緊張してるのか?」
私の隣には赤井さんと零がいる
まぁ何とも言えないペアだけど今は仕方ない
A『──最後になるかも知れないでしょ?何か、話しておこうかと…』
零「大丈夫、Aは俺が守るから」
A『ははっ、キザなセリフだね』
赤井「まぁでも……そこまで話せるのなら大丈夫だ、心配するな」
ふふっ……頼りになるなあ
こんな状況でも、自然に話せてるもんな…
A『翡翠……』
零「…A」
私がこちら側にいること言うことは翡翠を敵に回した事になる
──…それが堪らなく辛いな
赤井「静かに、もうすぐ合図がくる」
この作戦では組織は壊滅しないだろう
けれど、ここのアジトには……幹部メンバーが揃っている
潰すなら今日、幹部が揃ってる今日だけ
A『零……?』
ふと、零が気になり声をかけてみる
そこには暗い顔をした零がいた
零「ん、なに?」
A『大丈夫……?こ、怖い…?』
簡単に言ってしまえば今から私達は殺されに行くようなもんだもんね
そりゃ、怖いか…
私は別に自分の生に執着はない
もう充分、刺激的な日を送ってきたからね
零「怖い、か……そうだな、少し怖いな──でも」
零は中途半端に言葉を切ると優しく私の手を握り締めた
零「もうすぐ終わるんだ、やっと……」
A『仲間の死も報われるのかな……?』
零「!!」
A『ごめん、黙ってるつもりじゃなかったんだけど……スコッチの事、少し調べさせてもらったよ』
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りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます!なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください!夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆかげ | 作成日時:2017年2月1日 22時