如月一家の真実2 ページ3
A『秀一って……赤井?』
咲恵「ええ、そうよ。お世話になってるでしょ?」
ニコニコ笑顔で答えるが私や零にとっては笑顔で済まされる問題じゃない!
A『ええ!?なんで知ってるの!?』
祐也「なんでって……Aの事を頼んだ相手が秀一だったんだよ。元々知り合いだったしな」
A『えっと……そう、なんだ』
零「赤井は……っ昔、どんな奴なんですか?」
祐也「昔か?…そうだな、今みたいに仏頂面ばっかしてる奴じゃなかったな。もうちょい喜怒哀楽がある奴だったよ。……それがどうしたんだ?」
零「いえ…ありがとうございます」
祐也「そんなかしこまるなって!一応同じ歳なんだからさ!」
A『でも凄いね……もしかしたら死ぬかもしれないのに飲むなんて』
咲恵「そうだけど飲まさないとどうせ死ぬからね。それなら微かな希望に手を伸ばしてもいいかなって」
A『ママは……アポトキシン4869の研究をしていたの?』
咲恵「うーん、ちょっと違うかな。アポトキシン4869の解毒薬を主に作っていたわ。その他の解毒薬もね」
A『解毒薬……?』
咲恵「そう、組織の人間ったらあれこれ勝手に変な薬作っちゃってたまに本人さえ作り方を覚えていない人がいるの。解毒薬はまず元になる薬の作り方を知ってないと解毒薬なんて作れないからね」
A『そ、そうなの……』
翡翠「ところで、ここに連れてきたってことは話す気になったんだよな?今まで俺達を放ったらかしにしてた理由とか」
咲恵「……翡翠……」
A『翡翠!』
翡翠の言っていることは理解できる
けど、共感は出来なかった
翡翠「だってそうだろ?自分達の勝手な都合で俺らは売られたも同然だ。扱いだって最悪だった。姉さん、ずっとあの双子達を守る為に身を粉にしてきただろ?そのきっかけを作った人達だよ──俺は家族だなんて思わない」
冷たく言い放たれた言葉はしっかりとママとパパに届いたのだろうか
2人とも暗い顔をして何を言っていいか迷っていた
確かにそうかもしれない
おかげで私の体はボロボロ
《うっ……あ"ぁ……いたいっ》
《これぐらいじゃ終わらねえよ》
《痛くなんてない…うっ、ぐはぁ…!!》
私の腕の中で声出して泣いている双子の赤ん坊
この子の命を守れればなんでも受け入れた
A『それは……違う。翡翠、最初は私の事だって恨んでたでしょ?それと一緒だよ、パパとママだって私達には分からないくらい苦しんだんだよ』
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りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます!なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください!夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆかげ | 作成日時:2017年2月1日 22時