広がる不安 ページ18
園子「えー…」
A『あ、あはは……』
曖昧に答えを濁していると後ろから聞き慣れた声が聞こえてきた
透「いいんじゃないんですか？食事ぐらい」
A『はっ……？』
振り向いた先には──
園子「安室さん！おはようございます」
透「おはようございます」
零だった
えっ？ポアロのバイトじゃ……
A『な、なんでここに…』
透「ポアロの買い出しにでけたんですけど、たまたまAが見えたから」
A『そ、そう……』
蘭「へえ……あの、本当にいいんですか？」
透「良いですよ、買い出しに行くのでついでに材料も買えますし」
A『ちょ……！』
零にアイコンタクトを求めてもニコニコと笑っているだけ
この人……本当に大丈夫？
A『あ、うん……もういいや』
零が言うんだったら大丈夫だろう
そう信じて私は夜、家出の食事を引き受けたー
ー夕方
A『──あ、蘭のお父さんもくるよね？』
学校の帰り道、蘭と園子に挟まれながら家に向かった
蘭「悪いから来させないよ」
A『えっ、気にしなくていいよ。蘭のお父さんも寂しいがってるよ』
蘭「でも……」
園子「いいじゃんいいじゃん！Aがいいって言ってるんだから！」
A『うんうん、コナン君も連れておいでよ』
蘭「あ、ありがとう！」
ぎこちない笑顔で答えたのはやっぱり申し訳ないという気持ちがあるからだろうか
本当に気にしなくてもいいのに
A『……それじゃあ、先に家に帰って準備するから後から来てー！』
私はそう言いながら自分の家へと足を走らせた
ー家
家には既に零がいた
今日は10人分の料理か……多いな
A『零ただいまー』
零「帰ってきてたのか……」
忙しく料理を作ってる様はお母さんみたいだな
A『うん、手伝うよ……ってその前に大丈夫なの？あの子、家に呼んで』
零「今まで組織に家を張られたことは1度も無かったし大丈夫だろ？盗聴器だって無いし」
A『けど……』
零「大切な友達だろ？大切にしろよ」
クシャッと髪をなでられ、ふと考えた
園子と蘭は……私の大切な友達
そういってもいいのだろうか
真っ暗な世界にいる私が日向に住んでるあの子達の友達になっていいのだろうか
不安が胸を支配した
零「ん？どうした？」
A『ううん！何でもないよ！』
そう言い、私はまたいつもの笑顔を作った
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りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (
レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます！なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかげ | 作成日時：2017年2月1日 22時
