守られるのも勇気、飛び出すのも勇気 ページ16
A『はぁ……でも組織の人間じゃなくて良かったです』
赤井「そうだな…こんな夜中に呼び出してしまって悪かったな」
A『いえいえ、大丈夫です』
赤井「公園まで送って行ってやるから行くぞ」
A『……ええ！？』
ー
公園までの道のりはとても短いものだった
昔話に花を咲かせ語っていたらもう既に公園だった
A『あーあ…もっと【朝比奈先生】と話したかったな』
沖矢「こらこら、昔の名前を呼んでますよ。それにもう会えないわけじゃないんですから……いつでも来てくださいね」
A『はは、私口説かれてるみたい』
沖矢「それならもっと魅力的な女性が良いです」
A『うるさい！うるさい！意地悪！』
こんな馬鹿らしいやり取りが今でも出来るのは私が生きているから
そして私はこの人に何度も命を救って貰った
──私はこの命を捨てようとしていたのに、赤井さんを、零を見たらそんなこと出来なくなってしまった
A『怖がるだけじゃ、怖気付いてもダメですよね……？』
沖矢「そんなことは無いですよ、引くのも勇気、だけど──」
《守られるのも勇気、飛び出す勇気もあるってこと忘れるなよ》
クシャッと乾ききってない頭を撫でられ、その言葉を胸にしっかりと刻み込んだ
零「………A」
A『あ、零！それじゃあ、沖矢さん、またね！ありがとう！』
沖矢「はい、……安室さんもまた」
零「………」
沖矢「……っふ」
二人の間に会話は無かったはずなのに
何故か2人はお互いの顔を見てそれぞれ違う顔をしていた
A『零？待たせた？』
赤井さん大嫌いな零に赤井さんを見せるのはちょっと抵抗があったけど……赤井＝沖矢はまだ分かってないはず！
零「大丈夫、まだ髪も乾いてないのに……そんなにあの男に会いたかったの？」
A『え！違うよ！本当に！』
零「……その慌て方が俺を心配させるんだよ」
零は私を抱きしめた
キツくキツく、押し潰されてしまいそうなぐらい強く
A『れ、い…』
零「お願いだから、不安にさせないでくれよ…」
私は彼の何が不安なのか分からない
私は凄く零のこと愛してるよ、愛してる
この気持ちがまだ伝わっていないの…？
零の胸を軽く押し、距離をとる
A『私、零のこと不安にさせちゃったの…？』
零「……普通は夜中に男の家になんて行かないだろ」
そっか……
零にとって沖矢昴は赤井かも知れない人物で男なんだよね
零のこと…考えてなかった
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りん - 続きが楽しみにしてます (2017年5月12日 19時) (
レス) id: aa9084d7b6 (このIDを非表示/違反報告)
テンション異常者 - 早速更新ありがとうございます！なんか・・・もう、最高です。最高すぎます。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！夜分遅くに失礼しました。 (2017年4月16日 1時) (レス) id: fc87d70acc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆかげ | 作成日時：2017年2月1日 22時
