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しばらく少年を尾行していると
黒い影が動いたのが見えた。
後ろからゆっくりと少年に近づいていく。
少年が言っていた通り
片足を引きずるようにして歩いている。
怪我をしているのか、怪我の後遺症なのか。
どちらにせよ動き回れる身体じゃない。
気配の消し方はそこそこらしく
少年は後ろから迫る脅威に気付きもせえへん。
一歩一歩近づき
素早く少年の口と鼻を被せるように布を押し当てた。
その布には睡眠薬が染み込んであるんやろう。
抵抗しようとして上げようとした腕は力をなくして下された。
紫「行こか」
男は少年を担いで人目に付かへん道を選び歩いていく。
何回も使ってるんやろな、慣れてる。
俺らははぐれへんように男の後についていく。
男が四方を見渡して細い路地に入った。
この先が男のアジトやろうな。
紫「ここの現在地を流星に送ろか」
桃「送ったで！」
紫「後は暴れるだけやな」
桃「相手が一人っていうのがつまらん」
紫「しゃあないわ」
自分たちも細い路地に入っていくと
少し古い一軒家が見えた。
空き家だったところを男が住処にした感じやな。
こっそりと家の周りを観察してみると
入れるのは二カ所。
玄関から入るか
二階の正面から反対側の窓が空いてたからそこからか。
まあ二階から入るのは俺しか出来ひんねんけど。
桃「じゃあ俺が引きつけとくわ」
紫「了解」
そう言って二手に分かれる。
俺は家の後ろに回る。
後ろは雑草で結構酷い状態。
あんまり長居はしたないよな。
その時大きくドアを叩く音がした。
望がドアを叩いたんやろう。
桃「すいませーん！道迷ったんですけど！」
こんなとこまで道迷う奴おるか？
一応、こっちには気付いてないと思って大丈夫や。
俺は少し助走をつけて大きくジャンプする。
二階の窓枠の上側に手を掴んで
身体で放物線を描くように動かしてなるべく静かに着地。
うん。完璧やろ。
桃「すいませーん！誰も居ないんですかー！？」
望まだやってるで。
もう俺は入ったから突入してもええんやけどな。
ぐるっと辺りを見渡すと
あるのは古さびれた棚とベッド。
子供はここの部屋には居らん。
まあ窓が開いてる部屋に閉じ込めんわな。
まずは２階や。
一つ一つの部屋を見て行くけど人がおる気配がせん。
埃も溜まってるしここは使ってへんみたいや。
１階にはあの男がおるやろうけど
子供らも一緒におるか？
地下がありそうな気がするわ。
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利亜(プロフ) - 佑妃奈さん» コメントありがとうございます！リクエストもくださってありがとうございます！リクエストが神ちゃんメインが多いので他のメンバーのお話も入れてからになると思いますが書きます！時間はかかるかも知れませんが待ってて頂けると嬉しいです！ (2021年10月9日 11時) (
レス) id: e72173aae3 (このIDを非表示/違反報告)
佑妃奈(プロフ) - 移行おめでとうございます!!これからも更新頑張ってください！リクエスト大丈夫ですか? 神ちゃんメインで全員で仕事した時にピンチになって神ちゃんが皆を助ける話がみたいです！ (2021年10月4日 18時) (レス) id: f264ee5bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：利亜 | 作成日時：2021年10月4日 17時
