大切な君へ（JW赤×JW緑）

＿ ページ47

いつも通りの時間に起きてしまった。

隣で寝ている友也はまだ夢の中。

起きてるときは寝顔は昔のまんまや。

まだまだ起きる時間でもない。

友也にはまだ寝ててもらおう。


近所を散歩したりして時間を潰して10時になった。

そろそろ起こさな。

それにしてもよく寝てるな。

12時には布団の中入ってたんやけど。



赤「友也。起きや」

「…」

赤「起きろー」



寝起きの悪さは相変わらずやな。

あと寝癖も酷いねん。

どうやったらこんな寝癖つくんよ。



赤「ここ出る時間になるから」



そう言ってやっと布団の中から出てきた。

のろのろと起き上がってそのまま停止。

半分寝かけてるやん。



赤「そのまま寝んなよ。立って」



ようこんなんでいつも朝早く起きれてんな。

尊敬するわ。


小さいときはそのまま持ち上げたりして強制的に起こせてんけど、成長してる今はさすがにできひん。

そんなんしたら俺の腰が大変なことになる。



赤「俺もう友也のこと持ち上げられへんからさ、頑張ってくれん？」

「…分かった」



そう返事をするとフラフラになりながら立ち上がった。

転びそうでちょっと怖かったわ。

背中を押して洗面所に運んで歯を磨いて顔を洗わせる。

これで起きるはず。



赤「どう？」

「…起きました」



ちょっと恥ずかしそうにしている友也を見て笑いながら俺は部屋に戻る。



赤「早よせなチェックアウト間に合わんで」

「分かってる！」



自分でもこんなに寝起き悪かったとは思ってなかったんやろな。

友也の幼い頃を思い出して少し笑った。

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