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そのまま初夏を迎えた。
俺が起きてリビングに向かうと
いつも起きてお弁当を作ってくれてる友也がおらん。
昨日めっちゃ疲れてたからまだ寝てんのかな。
さすがにその状態で友也を起こすのは気が引ける。
今日は申し訳ないけど俺が弁当でも作ろ。
朝ごはんにトーストを焼いて
お弁当の準備に取り掛かる。
一応料理はしてるけど得意だとは言えない。
友也より劣るけど頑張って作ってみる。
卵焼きに鮭の塩焼き。
トマトや友也が作り置きしてくれてる料理数品盛って完成。
我ながら頑張ったほうやない？
半分は友也が作り置きしてくれた料理で埋まってんねんけど。
赤「やっぱお弁当作んの大変やな」
改めて気づいたわ。
友也はこれをずっとやってるんやもな。
自分の子やけど偉いわ。
時計を見るとそろそろ友也を起こさないといけない時間。
寝ててもいいけど遅刻はあかんからな。
そう思っていると、ドアが勢いよく開く音が。
どうやら起きてきたみたいや。
そのまま廊下を走る音が聞こえてリビングのドアが開かれる。
「ごめん！俺寝坊した！」
開けるとともに見えたのは頭ボサボサ状態の友也。
起きて時間見てびっくりしたんやろな。
俺がキッチンに立ってるのを見て呆然。
目の前には先ほど出来たばかりのお弁当。
赤「ごめん。作っちゃったわ」
「……いや。俺こそ。俺が作るって言ったのに」
赤「１日くらいええよ」
赤「ほら朝ごはん食べよ」
椅子に座っていつも通りのお朝ごはん。
いつもとりょっとちゃうのは友也が朝の準備できてへんことかな。
あとなんかソワソワしてる。
「…ホンマごめん。俺がやるって言ったのに」
赤「そんな一回くらいで怒らんよ」
「でも…」
赤「今日お弁当作ってみて改めて大変やなって思い知ってん。やから、俺もちょっとは手伝うわ」
「それは申し訳ないし…」
この家が他の家よりちょっと大変だってことが友也にもわかる歳になってきた。
友也の成長も感じられて嬉しいんやけど、申し訳ないっていう気持ちにさせるのは親失格なのかもな。
赤「…友也が成長していくのは親として嬉しいよ。料理やるって言ってくれた時みたいに。でもな、それと同時に甘えて欲しい気持ちもあるんよ。俺にとっては友也は俺の子供やねんから」
「…うん」
小さく頷く友也に俺は笑う。
ちょっとは俺の気持ち伝わってくれたら嬉しいな。
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利亜(プロフ) - せろさん» ご丁寧なコメントありがとうございます。まさか前作まで見てくれて頂けるとは感激です！身体の心配もありがとうございます。毎日更新する気ではあるので頑張ります！ (2021年6月22日 8時) (
レス) id: e72173aae3 (このIDを非表示/違反報告)
せろ(プロフ) - こんにちは。初めてコメントさせて頂きます。前作より拝読しており、今回のお話があまりにも素敵でコメントさせて頂きました。今後の展開が非常に楽しみです。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ではありますが、何卒ご自愛ください。続き楽しみに待ってます。 (2021年6月22日 0時) (レス) id: c4282b60a2 (このIDを非表示/違反報告)
利亜(プロフ) - ぽんさん» 失礼しました。あまり慣れてないもので外したつもりになっていました。申し訳ないです。 (2021年6月21日 23時) (レス) id: e72173aae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：利亜 | 作成日時：2021年6月21日 23時
