大切な君へ（JW赤×JW緑）

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しばらくしてたら入学式が始まった。

一組から順に列を作って入っていく。

友也は二組やからもう次やな。

カメラを構えながら待っていると
友也が入ってくるのが見えた。

前におる子を見ながらまっすぐ歩いている。


なんか感動するわ。

こんな友也って大きくなってたんやなって。

照史やないけど涙出そう。

もしかして歳かな。


予定通り式は進められて子供たちが退場する時間となった。

この後はクラス写真撮って教室に行く流れ。

保護者もそれについていく形や。


クラス写真の時は友也は少し緊張してた。

まあ大勢の保護者が見てくるもんな。

あんま大勢に見られる経験ってあんまりせえへんし。


カメラのおっちゃんが友也みたいな子のために色々声をかけてくれてる。

うちの子は無理みたい、顔が固まっとる。

まあ、これも思い出よなと思いながらその様子を見守っていた。


クラス写真も終わって教室に入っていった。

保護者も入れるみたいやけど
人数が多いから俺は廊下から。

でも友也にはわかったみたいで俺の見ると笑ってくれた。

先生が机に置いてあったものの確認とそれの説明をしれくれはる。

俺もちゃんと聞いとかな。


そこそこ長い説明も終わって帰ることに。

ニコニコとした友也が俺の方に向かってくる。



「おとうさん」

赤「写真撮ってから帰らなな」

「おかあさんにみせる！」



笑いながら俺に言ってくる友也の頭を撫でる。

友也は髪のセットがくちゃくちゃになったと頬を膨らましている。

そんな様子に俺は笑いながら「入学式」の看板に向かう。


撮る前に少しだけ髪のセットを直してやって写真を撮る。

さっきのクラス写真よりもいい笑顔の写真が撮れたわ。

近くに居た保護者の人が気を利かせて俺と友也のツーショットを撮ってくれはった。

これは写真立て買って飾ろ。


行きと同じく二人で帰る。

家に帰って着替えて照史の店で友也の入学祝いをするんねんけどな。



赤「友達できそう？」

「ちょっとはなしたで」

赤「明日からやな」

「うん。ともだちいっぱいつくるな！」

赤「おう、頑張りや！」



友也を抱き上げようとすると
荷物もあるけど結構重たくなってきてんのがわかる。

入学式ん時も思ったけど大きなったなあ。

成長して嬉しい気持ちもあるけどちょっと寂しい気持ちもある。


これから色んなことを経験してたくさん成長していってほしいな。

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