Youth is at its peak はち ページ37
〜Old days〜
降谷くんのハンカチは傷の手当に、私のハンカチは男の子の涙を拭くのに使われた。男の子の膝に絆創膏を貼ってあげる。
「ありがとう！お兄ちゃん、お姉ちゃん！！」
「どういたしまして。」
「気をつけてね。」
「うん！」
男の子たちに手を振って別れる。
「...懐かしいな、って思った。」
「えっ？」
降谷くんが目を細めてこちらを見る。
「小学生の頃、深瀬さんがよく桃色のハンカチ持ってるの見てた。怪我してる人とか、ハンカチ忘れた人とかに貸してるの見てて、俺、よく真似してたんだ。」
「...えっ！？」
「さっきすごい懐かしくて、うれしかった。」
「...私、は、降谷くんの真似してたんだよ？降谷くんがよく白いハンカチ持ってるの見てて、怪我してる人とか、ハンカチ忘れた人とかに貸してるの見てた。それで、真似してた。」
「...えっ！？」
「私もさっき、懐かしくて、嬉しかった。」
降谷くんはしばらく黙り込んで、意を決したように私を見た。
「深瀬さんに、聞いてほしい話があるんだ。」
「...何？」
降谷くんがすごく真面目な顔をしているから、思わず身を固める。
「あの日の話の、続き。」
「...っ！」
『あの日』。私たちにとっての『あの日』は、共通の認識としてある。
遂に、それに触れるときが来たようだ。
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匿名 - 間違えました(汗)って、は読まないようにしている下さいm(_ _)m (2018年5月5日 0時) (
レス) id: 9728013e8e (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 改行した方がよろしいってかと (2018年5月5日 0時) (レス) id: 9728013e8e (このIDを非表示/違反報告)
かめ(プロフ) - 矮楼さん» ご指摘ありがとうございます！降谷さんの所属は警察庁ですが、私的な設定として降谷さんは夢主に警視庁勤務であるという嘘をついている、としています。表現の拙さで誤解させてしまってすみません。 (2018年1月11日 18時) (レス) id: b889aa92a9 (このIDを非表示/違反報告)
矮楼(プロフ) - あの、降谷さんの職場って警察庁じゃないでしょうか？ページ28のところです (2018年1月7日 9時) (レス) id: 0e1226e354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かめ。 | 作成日時：2017年12月18日 13時
