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生きていく為 ページ11

貴「必死に生きる意味を探しました。


鬼殺隊に行けばその理由がわかると思ったからです。


だけど見つかりませんでした。


色々な感情を、自分と言う人間を捨てました。


悲しくても、辛くても笑顔でいること。


憎しみを捨て去ること。


別に憎しみなど捨てなくともいいんです。その怒り、憎しみが


身体を動かす原動力ともなります。



だけど、鬼にだって悔いてる者がいる。


悔いている鬼と、悪い鬼は違います。






だけど、私には全て同じに見えてしまう。



それがとても嫌なんです。だから私には憎しみを捨て去る必要



がありました。そしてこんな自分を誰が必要と


してくれるのでしょうか。



哀しみに溺れ、憎しみに溺れ、生きる意味を探しても何もわからない。



ただ憎き相手を殺すだけ。自分勝手な考えで


いい鬼でさえ悪者に見えてしまう。」


冨岡「お前の命は必要だ!!」



冨岡さんは、珍しくも大きい声をあげた。



冨岡「俺の命なんかよりも、ずっと必要とされていい



とても大切な命だ。そして自分と言う人間を捨てるな。



怒っていいんだ、、、泣いていいんだ。



怒れなければ、泣けなければ、、、俺にぶつけろ。


絶対に受け止める。生きる意味が分からなければ


ないのなら”俺の為に生きろ”。」




あまり喋らない冨岡さんが、ここまで言ってくれる事


がとても嬉しかった。俺の為に生きろ、、、か。





なら、冨岡さんの為に生きてみます。



それが私の生きる意味なら、、、貴方が与えてくれた


私の生きる意味なら。





冨岡「俺は絶対にお前を死なせないし、絶対に守る。


だからお前だけは俺から離れるな。」


そう言い、いっそうに力を込めて抱きしめてくる。


貴「すごく頼もしい”お兄ちゃん”ですね。」


──────────


目を開ければ、冨岡さんは私をぎゅっと抱き締めながら寝ていた。




昨日の夜の事もあり少し気まずいかと思ったけど



そんなことはなかった。気持ちが軽くなったのかもしれない。



いや、冨岡さんだからこそなんだろうか、、、。



私は冨岡さんの肩を揺すった。



貴「冨岡さん、起きて下さい。もう朝ですよ^^」



冨岡「、、、、、、。」



貴「冨岡さん?大丈夫ですか?」



冨岡「ああ」


そう言う冨岡さんは、いきなり私の頭を撫でてきた


冨岡「おはよう」


貴「冨岡さん!子供扱いしましたね?!」


冨岡「子供だろ」


貴「、、、、。」


何も言い返せなかった。

その言葉→←野宿



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フブキサクラ(プロフ) - やえさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです!ありがとうございますっっ!!! (2019年9月13日 17時) (レス) id: 16821fde49 (このIDを非表示/違反報告)
やえ - とても面白いです!自分のペースで無理のないように更新してください! (2019年9月12日 18時) (レス) id: bf9ff1b202 (このIDを非表示/違反報告)
フブキサクラ(プロフ) - 裕翔さん» コメントありがとうございます!!!ふぁっ……とても嬉しいです(泣)頑張ります!ありがとうございます!! (2019年9月11日 16時) (レス) id: 16821fde49 (このIDを非表示/違反報告)
裕翔(プロフ) - 初コメ失礼します。毎回通知を楽しみに読ませていただいてます!お体に気をつけながら、ぜひ頑張ってください!!! (2019年9月11日 16時) (レス) id: b3e7d76d3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フブキサクラ | 作成日時:2019年9月5日 16時

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