私を捉える瞳 ページ10
胡蝶と甘露寺が帰った頃。
冨岡「失礼する。」
貴「あ、義勇さん。今日は客がおおいいですね^^」
義勇さんはベットの横にある椅子に腰掛けた。
冨岡「調子は、、、、、、相変わらずのようだな。」
貴「、、、残念ながらそのようです、、、。。。
早く動けるようになりたいです(苦笑)それにしても義勇さん。
時間が空いたらいちいち私の所に来なくてもいいんですよ?
ご飯食べて、ちゃんと寝て、、、。体力回復しないと」
冨岡「俺はそんなにヤワではない。それにお前といるだけで
体は休まる。問題ない。」
貴「デレ岡さん((ボソッ…」
冨岡「何か言ったか?」
貴「ふっ……いいえ^^、、、皆さん時間が空くと私の所へ来てくれるんですよ。
柱ともあろう者が、、、、、、皆さんお優しいですよね」
冨岡「皆、お前が好きだからだろう。」
貴「それは、、、、、、とってもうれしいことですね。」
冨岡「分かるだろう、お前は1人じゃないんだ。」
貴「ひとりじゃないと、、、わかったとしても。。。
私は怖いです。もし幸せが、、、崩れてしまったら。。。
、、、、、、ほんと臆病ですね私は。。。」
私は薄く目を閉じる。
冨岡「いや、それが普通だ。大切なものがなくなれば
なくなるかと思えば誰でも臆病になる。」
義勇さんはそっと顔を俯いた。
少しの沈黙が続くと義勇さんから口を開いた。
「俺は、、、お前が死ぬのが怖い。」
貴「、、、、、、。」
冨岡「怖いが、怖いけれども、、、一緒にいたいと思う。
人間はいずれ死が来る。その死が来るまで精一杯生きる。
俺は人の為に、そしてお前の為に精一杯行きたい。」
義勇さんはぎゅっと私の手を包む。
愛を誓うように、その瞳はまっすぐ私を捉え
嘘偽りのない眼差しを私に送ってくる。
だけど私にはそれが辛かった。こんなにも私を好きでいてくれるのに
こんな私を好きでいてくれるのに、、、
だけど私にはその愛に答えられる勇気がないのだ。
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作者名:フブキサクラ | 作成日時:2019年10月16日 21時