検索窓
今日:13 hit、昨日:19 hit、合計:12,976 hit

私を捉える瞳 ページ10

胡蝶と甘露寺が帰った頃。



冨岡「失礼する。」




貴「あ、義勇さん。今日は客がおおいいですね^^」



義勇さんはベットの横にある椅子に腰掛けた。




冨岡「調子は、、、、、、相変わらずのようだな。」





貴「、、、残念ながらそのようです、、、。。。



早く動けるようになりたいです(苦笑)それにしても義勇さん。



時間が空いたらいちいち私の所に来なくてもいいんですよ?




ご飯食べて、ちゃんと寝て、、、。体力回復しないと」




冨岡「俺はそんなにヤワではない。それにお前といるだけで



体は休まる。問題ない。」



貴「デレ岡さん((ボソッ…」



冨岡「何か言ったか?」



貴「ふっ……いいえ^^、、、皆さん時間が空くと私の所へ来てくれるんですよ。



柱ともあろう者が、、、、、、皆さんお優しいですよね」




冨岡「皆、お前が好きだからだろう。」




貴「それは、、、、、、とってもうれしいことですね。」



冨岡「分かるだろう、お前は1人じゃないんだ。」



貴「ひとりじゃないと、、、わかったとしても。。。



私は怖いです。もし幸せが、、、崩れてしまったら。。。



、、、、、、ほんと臆病ですね私は。。。」



私は薄く目を閉じる。



冨岡「いや、それが普通だ。大切なものがなくなれば



なくなるかと思えば誰でも臆病になる。」




義勇さんはそっと顔を俯いた。




少しの沈黙が続くと義勇さんから口を開いた。



「俺は、、、お前が死ぬのが怖い。」



貴「、、、、、、。」



冨岡「怖いが、怖いけれども、、、一緒にいたいと思う。




人間はいずれ死が来る。その死が来るまで精一杯生きる。



俺は人の為に、そしてお前の為に精一杯行きたい。」



義勇さんはぎゅっと私の手を包む。



愛を誓うように、その瞳はまっすぐ私を捉え


嘘偽りのない眼差しを私に送ってくる。




だけど私にはそれが辛かった。こんなにも私を好きでいてくれるのに



こんな私を好きでいてくれるのに、、、




だけど私にはその愛に答えられる勇気がないのだ。

素敵な人→←臆病



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フブキサクラ | 作成日時:2019年10月16日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。