不快 ページ40
瞳をうっすら開ければ、障子が目に入る
体温はすごく暖かくて落ち着く。
ああ、、、、もう少し寝ていたい、、、。。。
貴「...？！」
そうなことを思ってる場合じゃない、ここは宿！
そんなことを思っていると、後ろからギュッと抱きしめられる
貴「っ...義勇さん？」
冨岡「すぅ...。。。」
貴「、、、。」
完全に寝てる、、、私が動けばきっと起きてしまうだろうな...
少しはゆっくりしてもらいたいのだけれど、、、。
って、自分の事言えないわよね...。。。
貴「はぁ...」
少しため息をついた。そして昨日のことを思い出す。
童磨さん、、、。なんで童磨さんはいつもあっさり引くのだろうか、、、。
童磨さんの実力なら簡単に私を奪えるはず、、、。
、、、勝手な事はできない...のか。
でもある程度は自由があるはず。上弦ノ弐とでもあれば結構だろう。。。
...とりあえず様子見の必要も...あるのだろう。。。
それにしても、、、昨日、、、口付けをされたなんて、、、
今になってふつふつと怒りが襲う。
私の初めてをっ...ね。
嗚呼、、、気持ち悪い。
冨岡「ん...どうしたんだ？」
貴「あっ、おはようございます＾＾」
冨岡「今、気持ち悪いと言わなかったか？」
あぁ...口に出して言ってしまったんだろうか、、、
貴「いえ、なんでもありませんよ＾＾」
そう言うと義勇さんは凄く眉を下げてこちらを見つめた。
貴「、、、。」
これは言わないといけない...のかも。。。
貴「上弦ノ弐...」
そう言うと義勇さんの眉はﾋﾟｸｯと動いた。
そう言うと義勇さんは私の腹部を触らないように、ぎゅーーっと
抱きしめてきた。
冨岡「...あいつは..不快だ。。。絶対に殺す。」
いつもの低い声が、もっと低い声と変わるのが分かった。
冨岡「俺とてまだ口吸いした事ないというのに...」
貴「くっ...口吸いって...」
なんだろうか、義勇さんの口からそんな言葉が出ると
とてもとても恥ずかしい、、、。。。
でもなぜそう言うなら...その、、、してくれないのだろうか、、、。
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作者名：フブキサクラ | 作成日時：2019年10月16日 21時
