適わない ページ39
またもや音なくして消えていく童磨さん。
多分義勇さんが、攻撃に出たのは賭けたのだろう。
その賭けが、運良く当たってよかった、、、。
貴「ゲホッ...ゲホッゲホッ!!」
冨岡「Aッッ!!」
名前を呼ばれた瞬間に、とても優しく義勇さんは抱きしめてきた。
冨岡「守れなくて...すまない。守ると言ったのに...」
貴「ゲホッ..大丈夫...と言いたいところですが今回は無理です、、、」
冨岡「ッッ...本当に...すま」
貴「私の初めての口付け奪われちゃったじゃないですか...」
冨岡「は?」
貴「ふふっ...そんな事より帰って方がいいですね^^」
そういいふらっと立ち上がると
冨岡「まて。」
貴「はい?」
冨岡「初めて...だったのか?」
貴「、、、はい。」
冨岡「そう...か。」
(いつか俺の手で頸を切り落としてやる。。。)
貴「って...義勇さん?」
突然姫抱きするのでびっくりする。
冨岡「今日は近くの宿にでも泊まろう。
後のことは鴉をら遣わせる。心配するな」
貴「えっ、義勇さん?」
その後義勇さん。と呼んでもなんとなく眉をさげられた。
少し怒っているような...悲しいような...。。。
私はゆらゆらと揺れる中、義勇さんの温もりが暖かくて
眠くなってくる、、、
...ぎ..ゆぅ...さ、ん。。。
──────────
貴「、、、?!?!」
瞳を開けると見慣れない天井が瞳に入ってきた。
そうか、ここは宿?なのかもしれない。あのまま寝ちゃったのだろうか...
そう思い左右向くと
貴「ッッ!!」
義勇さんは、私の横で寝ていた。
義勇さんは布団も敷かずに床で寝ている。
じっと見つめて、改めて気付かされる。
美丈夫じゃない?、、、と。
私は意外と凄い人と一緒に居るのかもしれない...
そう思いながら、私の布団を義勇さんに半分かける。
流石に一緒に寝るのは恥ずかしいけど、風邪をひかれるのは困るものね...
貴「...いつもありがとうございます...義勇さん。ちゅ」
静かにそう伝え、頬に口付けを落とす。
そして私はそっと義勇さんの手を握って寝るのだった。
──────────────
冨岡「...はぁ。。。適わないな、、、。((ボソッ」
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作者名:フブキサクラ | 作成日時:2019年10月16日 21時