死闘 ページ28
煉獄「…俺は炎柱、煉獄杏寿郎だ」
猗窩座「俺は猗窩座。杏寿郎、何故お前たちが至高の
領域に踏み入れないのか教えてやろう」
すぐに加勢に行かないと___________
その時、、、ドクン！ドクンッ！！
と心臓が激しく鼓動打つ。痛い。なぜこんな時に、、、
痛みで意識がなくなってしまいそう、、、
そんな時。
伊之助「A！」
伊之助くんがこちらへ駆け寄ってくるのが見える。
こっちに来ては、、、ダメｯｯｯ！！！！！
猗窩座「人間だからだ、老いるからだ、死ぬからだ。
鬼になろう、杏寿郎。そうすれば、百年でも二百年でも
鍛錬し続けられる。強くなれる」
煉獄「…老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。
老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく尊いのだ。
強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない。
この少年は弱くない。Aも、弱くない」
痛みを堪えながらも杏寿郎さんの声が耳に届く。
人間という者は美しさ。老いるから、死ぬから。
だから、儚く美しい。何故だか私の心に恐怖をもたらす。
煉獄「何度でも言おう。君と俺では価値基準が違う。
俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」
猗窩座「……そうか」
一瞬にして、猗窩座が姿を消した。
ｯｯｯ、、、守らなければ！！！！！
貴「あ"ッ！、、、
伊之助「Aッ!!」
猗窩座に攻撃されかけた伊之助くんを庇い、腹に激痛が走る。
腹を切られた瞬間に苦し紛れに型を出す。
煉獄「俺の仲間を傷付けるなぁぁ!!」
今までに聞いたことの無いような怒号が聞こえる、
伊之助「A！しっかりしろ！」
貴「ｯｯ、、、大丈夫です。怪我がなくてよかった＾＾
これくらいなら、、、呼吸で少しは立て直せますので、、、。」
杏寿郎さんをチラリと見れば、左目がもう潰れている。
私の前で、、、絶対に、、、人を死なせないわっ！！！
貴「伊之助くん……もう、大丈夫です」
伊之助「おい！何してんだよ！」
私はゆっくりとその場に立ち上がった。
もう少し遅れていたら、内蔵から心臓が粉々だった、、、
大丈夫よ、私。私には帰りを待つ人や仲間がいるもの。
私は、この傷くらいじゃ死なない。して、死なせない！
煉獄「俺は俺の責務を全うする！！ここにいるものは誰も死なせなない！！！」
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作者名：フブキサクラ | 作成日時：2019年10月16日 21時
