独り占め ページ15
冨岡「そんなわけが無い」
彼はそうポツリといい、私の頭を優しく撫でた。
貴「義勇さん?」
冨岡「お前は俺なんかの為に色々してくれたり、話してくれる。
とてもじゃないが、子供には見えない時だってある。
お前は、いい子だ。頑張り屋だ。
そして妹の様な存在だ。そんな存在に愛想をつかすやつが何処にいる。」
その声音は優しくて、、、とても落ち着く感じだった。
今なら、、、開けても怖くない気がする。
私はゆっくりと瞳を開ける。
──────────
冨岡義勇side
Aはいきなり瞳をあけた。そして驚いた。
その瞳には光があった。そして俺をちゃんと見ていた。
貴「ちゃんと、、、見れた気がします、、、
義勇さんってこんな顔されてたんですね^^」
そういい彼女は俺の頬を優しく触った。
『義勇………大好きよ^^』
、、、?!?!
姉さん?
妙に冷たくてでも何故か暖かいその手はとても懐かしい気がした。
優しく微笑む彼女はとても美しく、可愛くて、、、愛しいと思った。
冨岡義勇side 終
──────────
貴「この調子で義勇さんみたいに、皆さんの事が見れたらいいです、、、」
そう言うと義勇さんは少し眉を下げた。
貴「?」
冨岡「それには賛成だが、今だけは、、、もう少しだけは
この瞳を邪魔していたいな。」
貴「なっ?!」
義勇さんの言葉に驚きすぎて声が出てしまった。
貴「義勇さん、、、それは子供にじゃなく女性に言ってあげてください……
例えば、、、えっとしのぶさんとか^^」
冨岡「何故あいつにこのような言葉をかけてやらなければならん。」
私は、は?とした気持ちになる。
貴「、、、私寝ます、おやすみなさい。」
冨岡「?、、、ああ。」
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作者名:フブキサクラ | 作成日時:2019年10月5日 16時