【ハイキュー】クールなメガネ男子は実は明るい音楽家!?６【男主】

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side.赤葦





その想いが勝ったのか俺は一番にゴールテープを切った。



ゴールしてすぐにその場に倒れこむと、Aがすぐに来て俺の横に倒れこんだ。



2人して仰向けで必死に呼吸をする。


アナウンスはバレー部が一位であることを告げている。



「勝った？」
『ああ。京治の勝ちだよ。』
「マジか。」

「赤葦、赤池、そこ危ないぞ！」
近くにいた体育教師が俺たちに注意を促す。

確かに危ないよな。ゴールの近くだし。


立ち上がろうとした時、手を差し出された。

その手を掴むとグイッと引っ張られて容易に立つことができた。



『負けたよ。』

Aは立ち上がった俺と目線が合うとそう言った。


「危なかった。」
『やっぱり、動いてる時間が違うよな。時間増やすかな。』
「運動してるの？」
『毎日5キロは走ってる様にしてる。』
「5キロ!?」
『趣味みたいなものだ。あーけど、悔しい。』
「俺も悔しいよ。」
『なぜに？お前が悔しがることはないだろう。勝ったのだから。』
「悔しいけど、それは秘密。」



そう。秘密だ。



『なんだよ、それ。』


「良いだろ。」





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