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side.赤池
学園祭3日目が始まった。
昨日の帰りもだが、朝からピアノを弾いて欲しいというリクエストが相次いでいる。
クラスメイトからは上手く誤魔化して逃げきることができ、京治と共にクラスを見て回る。
「なんで弾きたくないの？」
『だから、下手なんだよ。もうあれだけで勘弁して欲しい。』と本音を言う。
京治も昨日終わってからまた聴かせてなんて言われているが、赤池Aとしてはもう弾きたくない。
黒崎Aとして弾きたい。
だが、黒崎Aはクラシックなんか弾かない。俺がただ弾いてみたいと思っただけだ。そして今ではウォーミングアップや指使いの練習となっている。
『お前は俺の演奏なんかよりカラーコードの演奏を聴けば良いんだよ。それかアイスクリームのやつら。』
「アイスクリームもクラスメイトだから応援はしてるけど、Aの演奏もカラーコード並みに好きだけど？」
『褒めても何も出ないから。さーて。今年も文芸部に行くか。』
同一人物だけどね。なんて心の中で笑いながら俺は京治を置いて文芸部の部室へ向かって少し足を早めた。
「ちょっと、A！俺を置いてくな！」
『お前がしつこいからな。ほら、さっさと行くぞ！』
二人で文芸部へ向かい、俺は冊子を2冊購入した。
『今年はどんな話があるか楽しみだ。』
「Aって何でも読むよね。」
『小説は面白いからな。展開を想像したり、登場人物が頭の中で勝手に動くのが何より楽しい。』
こう言うのが俺の楽曲制作の意欲を上げてくれる。有名作家にしろ、部活で書いたものにしろ、全てが俺の活動の元となる。
「そんなに楽しみなの？」
文芸部を離れてから京治が聞いてきた。
『まあな。同年代がどんな物を書くか気になるからな。』
「けど、歩きながら読まないでよ。ただでさえ、人が多い学園祭だし、制服じゃないから。人にぶつかったりしたら…あ。」
京治がいきなり声を零して気になって横を振り向くが
『ぐへっ』
「君、前見て歩きなよ。」
『すみません。』
物ではなく人にぶつかったみたいだ。
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Wing(プロフ) - とても好きなシリーズで何回も読んでいます!更新再開楽しみにしてます。 (2022年8月30日 21時) (
レス) @page32 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも楽しみにしています！頑張って下さい！応援しています！！ (2020年12月27日 21時) (レス) id: aeedefecf1 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ご帰還お待ちしておりました!!!これからも応援しております！ (2020年12月27日 20時) (レス) id: 6a37ab7dc4 (このIDを非表示/違反報告)
Wing(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました。続き楽しみにしています。 (2020年8月11日 20時) (レス) id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - とても私好みなお話でした。赤葦君との友情の描写が大好きです。更新停止してしまっていて寂しいです。更新めっちゃ待ってます (2019年8月25日 18時) (レス) id: e337ee27f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アッカ | 作成日時：2017年10月7日 0時
