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side.赤葦
すると黒さんがキーボードを弾き始めて長めのトークが終わりライブが再び始まった。
【シャウト】、【明鏡止水】、【コンパス】、この3曲を披露した。
初めて入るギターの女性は二人にしっかりとついて行き、二人も楽しそうに演奏していた。
時々、白さんがベースではなくギターになったりと編成は様々であった。
そしてここから【雲ノ峰】、【今、この瞬間】、【リンク】に【ワスレナグサ】と過去の学園祭楽曲が披露された。
「それじゃあ、これが最後の曲だ。」白さんはマイクだけをもち、女性のサポートの人がアコギを持ち、黒さんはキーボードで弾き始める。
【久遠】だ。
これが弾き終わると会場が拍手で包まれ、3人は俺たちに向かって礼をして舞台袖へと行ってしまった。
「え？【ストロボ】歌わないの？」
アイスクリームのメンバーがそう言ったのを耳にした近くの人たちからストロボを歌って欲しいと言うことでアンコールが起きる。
しかし、デュエット曲でボーカルは白さんだけ。黒さんは基本、コーラスしかしない。
だから聴くことは不可能であろう。
生の【ストロボ】を諦めながら俺はアンコールを叫んだ。
「アンコールありがとな。」
『ありがとうございます。えーと。皆さんは僕たちの【ストロボ】が聴きたいの？』
黒さんがそう言うと大抵の人は頷いたりアクションを起こした。
『えーと。デュエット曲だし、とりあえず人が足りないんだよね…』
「あぁ！」
何か思いついた様に叫ぶ白さん。
『何ですか？ナオさん。』
「アイスクリーム！お前たち弾けよ！弾いてくれよ！俺歌うから！」
だが、この言葉を言った白さんは棒読みに近かった。
『ナオさん。明らかに棒読みなので事前打ち合わせしたのバレバレですよ。』
「え？そうか？」
『バレバレです。アイスクリームの皆さん。スタンバイしてください。ボーカルはナオさんたちがやってくれますから。』
そう言うと会場が盛り上がるが、アイスクリームはとても緊張しているように見えた。
『全て演奏に集中して。では、ナオさん。』
「あぁ。心の底から俺は、俺たちは叫ぶ。
何度でも
何度でも。
【ストロボ】
スペシャルバージョンだ。聴いてくれ。」
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Wing(プロフ) - とても好きなシリーズで何回も読んでいます!更新再開楽しみにしてます。 (2022年8月30日 21時) (
レス) @page32 id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
maaya(プロフ) - 更新再開嬉しいです！これからも楽しみにしています！頑張って下さい！応援しています！！ (2020年12月27日 21時) (レス) id: aeedefecf1 (このIDを非表示/違反報告)
咲(プロフ) - ご帰還お待ちしておりました!!!これからも応援しております！ (2020年12月27日 20時) (レス) id: 6a37ab7dc4 (このIDを非表示/違反報告)
Wing(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました。続き楽しみにしています。 (2020年8月11日 20時) (レス) id: 8c6a1b2baa (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - とても私好みなお話でした。赤葦君との友情の描写が大好きです。更新停止してしまっていて寂しいです。更新めっちゃ待ってます (2019年8月25日 18時) (レス) id: e337ee27f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アッカ | 作成日時：2017年10月7日 0時
