【ハイキュー】クールなメガネ男子は実は明るい音楽家!?【男主】

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side.赤池


ライブは16時からの予定で、俺たちは15時に会場へ行くと担当者には言ってあった。



だが、会場へ行くと既に人が集まっていた。

丁寧に係りの人が俺たちの準備するスペースを確保しておいてくれたらしい。



係りの人がその場所へ案内してくれるらしい。

事務所から出ようとしたが、
『あの、申し訳ありませんが、少しだけお時間頂いても良いですか？』

どうぞと言う一言を聞いてから鞄から梟の可愛らしいお面を出した。
ナオさんは段ボールのキャラクターの顔部分だけの手作りのお面を出して、つけた。


事務所にいる人たちは驚いた顔をしていた。

これが僕たちの本来の姿なんですよ…。



『申し訳ありません。ファンの皆さんの前では顔出しをしていないので、こう言った形で出演させて頂きます。』



そう言って、案内してくれる人とナオさんとともに会場へ向かった。




行くと集まってくれた方々が騒ぎ始めた。


『ありがとうございました。』
「ライブ楽しみにしてますね。」
「是非とも聞いてください！」



『ナオさん。セッティング始めようか。』
「コンセント探してくる。」


周りを気にせず、準備を着々と進める。


［Aのお面やっぱり可愛い！］
［ナオのお面ってダ○ボーだよね。］

［今日、新譜あるって本当？］［ナオがツイートしてたよ！］
［しかも新曲あるんでしょ！超楽しみ！］
［今回の路上ライブのためにAくんの書き下ろしらしいよ！］
［あ、もう神曲決定じゃん。］
［カラーコードの曲は神曲しかなきから］［それなー！］


あちこちから色んな会話が聞こえる。


「A。俺は準備終わったぞ！」


スタート10分前。


『音響チェックしましょう。』
「何曲？」
『言いましたよね。音響チェックは毎回2曲だと。』
「そうでした。」


1曲目はキーボードで。
2曲目はギターでと事前に言っておいたはずだ。


選曲は僕の自由。
ただし、ナオさんが歌えるものから。


頭の中で曲を考える。


去年、ドラマで使われた主題歌で良いか。
歌ってみた上げてたし。



キーボードでその曲を弾き始めると騒いでた声が消えた。


「あー！ごめんね！まだ始まんないよ。
音響チェックさせてくれ！」



イントロ中にナオさんが言うと手拍子が鳴り響き、意気揚々と歌い始める。


4月でまだ福島は東京より肌寒く、時より吹く風が冷たく感じる。


音響チェックが終わり、そのままカラーコード初のフリー(路上)ライブツアーが幕を開けた。



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