【ハイキュー】クールなメガネ男子は実は明るい音楽家!?【男主】

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side.赤葦




いつも下校時間間近までいるAは
珍しく重い足取りで俺と一緒に教室を出る。


『不登校になって良いかな？』
「だめ。そしたら俺もなる。」
『それ、俺がバレー部に怒られることになりそうだからやめてくれ。』


Aと話し、昇降口で別れ、部室へ向かった。




先輩たちも学園祭の話しをしたらしく、
部活での話しは学園祭の話ばかりだった。




「今年はどんな曲になるんだろうね。」
「そうだね。毎年いい曲だから楽しみだよ。」


マネージャーの先輩たちが話している曲は、毎年オリジナルで誰かが作っているものらしい。


それが始まったのは3年前のことだったらしい。
その時まではヒット曲などが学園祭の曲として使っていたが、3年前に匿名で学園祭の曲として使って欲しい。と言うことで当時の学園祭実行委員長が面白いと言って採用し、軽音部がカバーしたのが始まりだ。


翌年にも楽曲が送られてきてから昨年まで楽曲が匿名で届いている。


今の軽音部の部員の中にはその楽曲を演奏したいが為に入った人も少なくはないらしい。

毎年、校内オーディションが行われる一大イベントになっている。



「けど、丁寧に楽譜だけらしいな。」
「一体どんなやつか俺、会ってみてぇ！」
「けど、去年からなんか歌詞の雰囲気が変わったよね。」
「確かに分かるよ〜！かおりちゃん！」



休憩の時も帰る時もずっと学園祭の話しばかりだった。



学園祭はIH予選の後なのに。


学園祭よりIH予選のことを俺は考えた。



学園祭のことを考えると
あのコンテストに出場することを思い出すからだ。





出ることは当日までクラス以外は誰も知ることはないだろう。


作戦であったが、俺たちにとっては有り難かった。




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