RAMPAGEのおっとりくん

苦手なものと好きなもの ページ19

北人 side


北人「うわっ、何それ」


とある音楽番組収録前、楽屋に入れば既に末っ子たちが集まってゲームをしていた。のは良いんだけど、問題は昂秀


北人「何でA、コアラみたいになってんの？」


ソファに座ってゲームをしている昂秀に抱きついて首元に顔を埋めているAの姿
君たちはなんでコレに疑問を持たないの？？


昂秀「あ〜……、今日共演する女性アイドルグループの方いるじゃないですか。トイレ行った時に囲まれたらしくて、この状態になりました。よっしゃ！イケイケイケイケ！！！」

拓磨「しかも、Aの苦手な甘ったるい香水付けてたらしく、必死に匂い消そうとしてるらしいです。あ"！！ヤバい！待って！」

龍「何か、ファンなんです〜ってベタベタ触られた？って言ってました。はい、たっくんあざーす！」


ゲームするか説明するかのどっちかにしてくんないかな？後、ゲームやりにくくない？
まこっちゃんはまこっちゃんで、昂秀の隣に座ってAにずっと話しかけてるし


慎「Aが好きな香りの香水あるけど使う？それともお菓子食べる？」

『だいじょぶ………』


慎が座っている反対側に腰掛けてAに耳を寄せて見れば、スーーーハーーーというすごく深い深呼吸してた。A、香りの好き嫌い凄いもんね
俺もAに話しかけてみようかな！


北人「あ〜さ、何があったか教えてくれる？」


メンバーにしかしないぐらい優しい声で尋ねれば、ゆっくりと顔をあげた。なんか、目が潤んでない？


『…………楽屋に戻ろうとしたら、アイドルの人達が待ち構えてて、近づいてきてファンですって言われて。握手してとかサインしてとか言われて、それまではまだ良かったんですけど、2ショット求められたり体触ってきたりして…。後、凄く甘い香水の匂いになんか他の香水も混ざって、ちょっとキツくて…酔うかと…』


そこまで言うと、また昂秀の首元に顔をうずくめ、深呼吸が始まった


北人「あー、たまに居るよね。香水キッッツイ人」

慎「俺、その現場見てて、あさに壱馬さんとか北人さん、俺の事聞いてたんです。絶対俺ら目的であさに近づいたんですよ」


そう話す慎の眉間の皺はどんどん深くなっていく。これはブチ切れ寸前じゃない？


慎「それに、体触るとか普通にセクハラでしょ」

昂秀「嫌だったら嫌って言っていいんだよ？」


いつもは末っ子組の中でもお兄ちゃん感のあるAが昂秀や慎によしよしされてる珍しい光景



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