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夜になった鎮目町は、昼とはまた違った雰囲気だった

仕事帰りの者や、これから仕事に向かおうとしている者、飲みに行こうとする者、恋人と共に歩いている者

そんな人混みの中を、Aは歩いていた


『……』


人の話し声も、車が行き交う音も、彼女には何一つ聞こえていない

……訂正しよう。聞いていないのだ


『〜♪』


曲を聴きながらご機嫌な様子で歩いていると、突然誰かにぶつかり、よろけてしまった


?「すみません、大丈夫ですか?」

『いえ、大丈夫ですよ。
此方こそぶつかってすみませんね』


顔をあげた時、目の前には青服を身に纏い、思考が読めない笑顔を浮かべた青の王……宗像礼司が立っていた

Aは驚きもせず、普段通りにしていた

青の王の登場すらも、彼女からしたらただの物語の1ページなのだろう


宗像「もし良ければ、お詫びとして一緒にお茶でもどうですか?」

『……』


恐らくAがストレインだと気付いての誘いだろう

宗像の目は、じっとAを見据えていた

Aはそんな宗像を見ると、フードで隠れて見えない瞳を細めて、歌を歌う


『話などしなくて良いから………その冷めた笑顔直ちに捨ててしまえ』

宗像「ほう……」

『お前が持ってるもの全部諦めよう。
壊してあげよう…』


指を鳴らし、Aが幻術を発動する

すると、宗像の目の前には崩壊していく世界が写し出される

宗像は王の力でそれを解こうとするが、何故か幻は消えない


宗像「王の力をも凌ぐ幻術ですか。
実に興味深い。是非貴方をセプター4の監視下に置きたいですね」

『物語を観るの、邪魔しないで』

宗像「……!」


辺りは元の景色に戻り、その時にはもうAの姿は消えていた


宗像「……オーバーシア…ですか。
ふっ……随分と厄介なストレインだな」


宗像は眼鏡をかけ直すと、セプター4へ向かって歩き出した

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紅キ霧雨 - 遅くなりましたが、続編が出来ましたので、宜しければ続編も是非ご覧ください! (2018年11月9日 20時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - つきのさん» ありがとうございます!!!そう言っていただけると凄く嬉しいです…!!亀更新ですが、今後もよろしくお願いします! (2018年11月4日 21時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - 凄く設定とかもカッコよくて内容も面白くて最高です!これからも頑張って下さい! (2018年11月3日 17時) (レス) id: 862a65ff1a (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - 加藤都子さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです! (2018年8月3日 20時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
加藤都子(プロフ) - とっても面白かったです!!(*´∀`)♪更新楽しみにしています!!(*^^*) (2018年8月2日 7時) (レス) id: b24c338b00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅キ霧雨 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2018年7月4日 1時

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