E.M.P.T.Y 【JK】

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『お先に失礼します』





JN「お疲れ様！」







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きのうショッピングモールで見かけてからというもの、やけに空元気な返事をする課長。



わかりやすいなぁ2人とも。

似たもの同士お似合いだけどね





なんて思いながら会社をあとにする。









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最寄り駅についた時に気がついた。雨が降ってる。





ちゃんと洗濯物仕舞ってくれたかな？



てか傘忘れた。最悪…









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やみそうもない雨にため息をついて
意を決して雨の中に飛び込もうとした。









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急に肩をトントンと叩かれて


振り返ると警察官が２人並んで立っていて
背筋が凍りつくような感覚に陥る









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警「この男に見覚えは？」








『いえ、ありませんけど…』







警「そうですか。ご協力ありがとうございます」









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他をあたりに行く警官を見てドキドキしながら、次こそ雨の中へと思いタオルを被った。









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JK「ヌナ」







『えっ？何してんの』








JK「傘忘れてたから…」









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もう傘なんてどうでも良くて、ジョングク君の手を握って家へと走る。








自滅しに行ってるようなもんじゃん…

なんで外に出るの？








あまりに無防備なジョングク君の姿に
責めてやりたい気持ちを抑えてただ走った。









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鍵をしめて
ジョングク君の手を握ったままリビングまで行く。









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JK「…どうしたのヌナ」









『どうしたのじゃないでしょ、自分の立場わかってんの？』








JK「だって、ヌナ濡れる…」








『私より自分のことでしょ？駅なんか警察いっぱいいるんだよ。何でもっと変装しないの？』









しゅんとしてしまったジョングク君にむしゃくしゃして、置いてあったタオルでワサワサと髪の毛を拭いてやる。









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JK「…ごめんなさい」









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『…もっと気をつけるんだよ』









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もう後戻りなんてできないんだと悟った。









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『…守ってあげるからね』



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