サセンvsアイドル 【JK】

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リビングに行くと、今や見慣れた顔がいる。








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『今日も元気にいきましょう！』








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相変わらず元気なジニとは対照的に、俺の気分は沈んでいた。








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キッチンから、できたてのハムエッグを運んでくるこの人は、俺のことが好きだ。







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口を開けば俺を尊いと言う。




そして周りの人も、俺を黄金だとか言う。







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ぼーっとジニをみる。








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何かあれば俺をかわいいと言う。




俺の言動一つ一つに感動してくる。









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アイドルは、サセンが嫌いだ。





アイドルだけじゃない。周りのファンもそうだ。









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俺もそうだ。


ヒョンもそうだ。




先輩たちもみんな。







サセンが嫌いだ。







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『グクのためなら何でもできるし、いつでも死ねるし、何より大事なんだよ？わかってんの？』









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鬱陶しいとすら思っていたその言葉。









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なぜか今、聞きたくなった。







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JK「…ヌナ」









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『…え？！！』









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ジニと同棲する羽目になったあの日から


少しずつ俺は変わったんだ。








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JK「…なんてな笑」









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…




何言ってんだ俺








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ちょっと変な夢見たくらいで









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変な自分を誤魔化すように、寝室 兼 作業部屋にこもる。








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