いちご王子様達をお助けしたら…？

じゅうはちこ ページ19

俺はできる限りその子の特徴を思い出して

るぅとくんに伝えた

る「そっそうです！さとみくんが言ってる子だと思います！莉犬くんの方は嫌がっているのか良く分からないんですけど…」

莉犬くんは中学のアレがあってから女子は苦手なはず！

だとしたら、また莉犬くんが危機に侵される⁉

急いで莉犬くんに電話し直したけど、莉犬くんは出なかった…

さ「また…俺は守れないのか…？」

〜るぅと〜

さとみくんはさっきの電話といい…

最近おかしいなぁって思うことが何回かあります…

生ライブ配信とかには支障はないけど

険しい顔をして考えごとをしていることが多くなった気がするな…

それにしても…

る「この前"ゴミ捨て場"にいたあの女の子はなんだったんでしょう…？」

ふと思い出した

ゴミ捨てに向かっていたら

ゴミ捨て場に誰かがいて

思わず隠れて何をしているのかのぞいていた

その女の子は遠くからみても分かるほど

整った容姿をしていて

体操服を汚しながら

ゴミを漁っていました

たまに

「ったく！あいつら！どこに捨てたのよ⁉」

とか

「…の為にも早く体操着を見つけなきゃ」

とか…

ちょくちょく聞こえない単語があったけど

誰かのために何かを探していることは確かだった

ボロボロになるまで誰かのために尽くすってすごいな…

"僕だったら怖くてできないや"

頭痛い

思い出しちゃった

あの時のこと…

今日は莉犬くんとライブ配信があるからしっかりしなきゃ…！

それよりも…

なんであの女の子をみてこの事を思い出したんだろ…？

ゴミ捨て場にいた女の子が今莉犬の腕を引っ張っている子だったり？

なーんて

る「そんなわけないですよね…」

僕の言葉は

誰もいない空っぽの教室に溶けていった

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