いちご王子様達をお助けしたら…？

じゅういっこ ページ12

〜莉犬くん〜

「実はウチも、赤井を陥れるように"あの先輩"に指示されてるんだよね〜」

男女ペアになれと言われた時

俺は真っ先に姫木さんと組もうと思って

姫木さんを探していた時に偶然聞いてしまった

姫木さんの言葉

信じてたのに…

この子なら大丈夫だと思ってたのに…

思わず、怒りが爆発してしまって

姫木さん怒鳴ってしまった

姫木さんは驚いて、ひどく悲しそうな顔をしていた

それも偽りなんでしょ…？


俺は逃げるように保健室に行った

先生「あら？赤井くん顔色が優れていないけど大丈夫？」

この人は好きだ

生徒たちのことをなんでも見透かしているような気がする

こういう人は落ち着くから好きだ

莉「ちょっと嫌なことがあって…」

それから全てのことを話した

先生は黙って聞いてくれた…

もっとも姫木さんの名前は出さなかったけど

先生「それは嫌な気持ちになったわね。でも彼女気持ちは？彼女の話は聞いてあげたの？」

莉「全てが言い訳に聞こえてしまって…何も聞いていないです…」

先生「それじゃあ真実は分からないわよね？」

莉「っでも！俺は話を聞いたんですよ⁉」

そう

俺はこの耳で全て聞いたんだ

先生「赤井くん、いい？そばにいる人ほど…自分を理解してくれようとしている人は案外近くにいるものよ？」

莉「…？」

どういう意味だろう…？

先生「大丈夫よ。"彼女"は裏切らないわ」

莉「え？それってどういう…？」

先生「とりあえず、今日はもう帰りなさいっ♪」

俺はスッキリしないまま、家に帰った

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