六話 ページ7
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切国「駄目か、本歌...？」
そう言い、私を見つめる切国。
...切国は気づいていないかもしれないけど、若干上目遣いになっている。
...私がその顔に弱いと気がついているのかいないのか...
「本っ当に君は仕方の無いやつだな...」
次で最後だからな。
ため息混じりにそう言うと、国広は行き良いよく手を掴んできた。
切国「本歌...！次までには上手く食べさせられるように練習しておく...！」
「いや、そんなことで練習しなくても...」
私の手をぶんぶんと振りながら言う切国にそう言うと、切国は首を大きく横に振った。
そんなに振ったら布が頭から外れるぞー、と思いながら切国が言っていることに耳を傾ける。
切国「本歌に食べさせるんだぞ？もし落としてしまって本科の服を汚してしまったら俺は部屋から出られなくなるだろう。そうならないように練習しないと俺の気がすまないんだ。」
...長いな。
話が長かったため、聞くことをやめ私は考えた。
...切国ってこんなに本歌に懐いてたっけ？
もっと控えめで本歌を恐れているような感じだったと思うのだが...。
そう思っていると、切国が「分かったか？」と聞いてきた。
私は途中で話を聞いていなかったので「まぁ、いいんじゃないかな」と適当に賛成しておいたら切国は満足した顔をした。
そして、正気に戻ったのか繋いでいた手を見て顔を紅く染めた。
切国「本歌...すまない...」
そう言うと、切国は私から手をゆっくり離し布を深く被った。
私はいや、と言い切国から離れた自分の手を見つめた。
そして奥に人影が見えたのでそちらに視線を向けると、そこには燭台切がいた。
燭台切は、此方を微笑んで見つめていた。
...そう言えば、燭台切がここにいたな。
...という事は、ずっと見られていたのか。
...今、自分がどんな顔をしているのかがよく分かる。
「...くそっ...」
私は恥ずかしくて思わず切国の布の中に入った。
入った時切国は驚いた声を上げたが、それ以来言葉を発さなかった。
...燭台切がいなかったら私は...
そこまで考え私はその考えを消すように布に顔を填めた。
“もう一度、切国の手を取っていたかもしれない。”
...馬鹿だな、私。
まだ成り代わって一日も経っていないのに。
...私は山姥切長義だ。
山姥切国広の本歌なんだ。
...それ以上でも以下でもない。
そう心に言い聞かせ、私は布から離れた。
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みほ(プロフ) - 柚々々澤さん» てぇてぇ気持ちになって頂けて良かったです…！最後までお付き合いありがとうございました！ (2021年8月2日 7時) (
レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
柚々々澤(プロフ) - とっってもてぇてぇでした…。素敵な作品をありがとうございます…！！更新お疲れ様でした！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！最後までご閲覧ありがとうございました！ (2021年8月1日 8時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 更新お疲れ様でした。とても素敵な作品をありがとうございました！ (2021年7月31日 13時) (レス) id: d8f38b547d (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 花の都さん» コメント遅くなって申し訳ありません...！！思いついたものを即興で書いているのでごちゃごちゃしているところがあるかもしれませんが、これからも頑張ります...！！ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2019年4月20日 11時
