二十八話 ページ30
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結局、先程のビンゴ大会の景品は全員分あったらしい。
それなら、意気込む必要がなかったのでは...？
そう思ったが、みんなの楽しそうな顔を見て考えるのをやめた。
そうこうしているうちに運動会を開催する場所に着いたようで、主さんがバスを停めた。
どんな所なんだろうな、と期待に胸を躍らせながら席を立ちゾロゾロと降りていくみんなの後ろについて行った。
たんっ、と音を鳴らし地面に着地する。
「...！」
目の前には、大きな運動場が広がっていた。
高校の運動場くらいの広さかな。
そう思いながら、一歩一歩懐かしむように歩く。
...私も、成り代わる前は運動場で体育の授業とか受けてたなー。
まず準備運動して、それから運動場一周走って。
でも長い距離走るのが嫌だから、みんなと一緒にショートカットしたりして。
先生はそれを見てたけど、怒らず笑ってて。
「...懐かしいなぁ」
...戻りたいか、と聞かれれば はい、と答えるかもしれない。
...でも、それでもやっぱり...
今は、切国くんの存在の方が大きいかなぁ。
パタパタとこちらに向かって走ってきている切国くんを見ながら、私は考える。
...こんな可愛い子を、置いて還る訳にも行かないよね。
そう思いながら私は、走ってくる切国くんに軽く手を振った。
『それでは、第二回○○本丸運動会を開催します！』
それからというもの、切国くんに手を引かれテントが張ってあるところに向かった。
そこにはもうみんな集まっていて。
少し時間を取らせてしまったな。
そう反省しながら頭を下げ、マイクを持っている主さんを見た。
主さんは私を見てにこっと微笑んだ後、あっという間に開会式を終わらせ、本丸運動会を開催させた。
みんなは私が遅く来てしまったことを全く気にせず、運動会が始まったことにより気分が上がっているらしくざわざわとしている。
切国くんもそのうちの一人で、布越しでもやる気が伝わってきた。
私は大縄跳びと玉入れ、レクリエーションに出るだけなのでそこまで気合いを入れなくてもいいかなー、とぼーっと突っ立っていると切国くんに声をかけられた。
「どうしたのかな、切国くん」
そう聞くと、眩しい笑顔を私に向けてこう言った。
切国「本歌、見ててくれ」
本歌が見ててくれると一番になれる気がする。
＿＿と。
「そう、か」
見ているから一番を取ってね、切国くん。
私はそう言い、笑った。
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みほ(プロフ) - 柚々々澤さん» てぇてぇ気持ちになって頂けて良かったです…！最後までお付き合いありがとうございました！ (2021年8月2日 7時) (
レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
柚々々澤(プロフ) - とっってもてぇてぇでした…。素敵な作品をありがとうございます…！！更新お疲れ様でした！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 178133bf5a (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 青葉さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！！最後までご閲覧ありがとうございました！ (2021年8月1日 8時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - 更新お疲れ様でした。とても素敵な作品をありがとうございました！ (2021年7月31日 13時) (レス) id: d8f38b547d (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - 花の都さん» コメント遅くなって申し訳ありません...！！思いついたものを即興で書いているのでごちゃごちゃしているところがあるかもしれませんが、これからも頑張ります...！！ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 2712d1091d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2019年4月20日 11時
