似てないね。37 ページ37
『っ！？』
いつの間にか接近していた敵に気づくことが出来なく、首には朝の男の手が。
この男がどんな個性わからない状況で動くのはあまりにも無謀。
仕方なく、反射的に出した個性を引っ込めた。
｢物分りがいいなー。助かるよ。ちなみに、今俺が掴んでるこの首。俺の手の五指、全てが触れたら無くなるから。無駄な抵抗はするなよ。｣
『……俺になんの用があんだ。てか、あんた誰だ。』
｢俺は死柄木弔。
お前、ヴィラン連合に入らないか？｣
『……理由は？』
｢昔から、兄貴とは違うんだからお前はできるだろっていうプレッシャーを受けてきた。
兄貴にはないものを持って生まれたお前に期待とプレッシャーだけを与えて、愛情を兄貴に注いだ親は憎くないか？
周りからも親からも兄貴と比べられるのが辛くて、男として生きることに逃げたんだろ？
仕返ししないか？
男として生きていかなきゃいけない人生にした兄貴と、自分にプレッシャーを与え続けた奴らに。
お前の個性は強い。こちら側に欲しい人材だ。
何よりも俺達は＿＿
＿＿お前を"必要"としている。｣
そう、昔から出久と比べられて育った。
勉強と泳ぎ以外は何をしても私の方が上。
個性もそこら辺のやつよりは強い。
体術だってできる。
喧嘩も勝己以外には負け無し。
当然、親も周りの人間も出久より私に期待を寄せる。
それがどうしようもなく辛かった。
妹に似てないよな。
弟より弱いよな。
そう言われて、苦笑している出久を見て何度心を痛めたか。
兄貴よりすごいんだ。できて当然だろ？
この、"できて当然"という言葉。
影でたくさん言われてきた。
周りからの期待とプレッシャー。
本当に双子？
出久と似ているのは髪の色くらい。
顔も少ししか似ていない。
性別が違うから、容姿は基本的には似ない。
個性も有るのと無いの。
この中で直せるのは性別くらいなものだ。
この苦しみから逃げるなら男として生きればいい。
そうすれば、多少のプレッシャーは軽くなる。
Aならできるわ！頑張ってね！
出久、大丈夫よ！周りが何を言ったってお母さんは出久の事応援してるからね！だから、頑張ってね！
幼稚園の運動会の時。
母に言われたのはたった二言。
出久とはちがかった。
かけっこで、私は勝己に負けて2位。
出久は周りの子が転んで運良く1位。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 850人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KRT(プロフ) - 七海さんご指摘ありがとうございます (2018年7月8日 11時) (
レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 反比例‥？反対じゃないんですか？？ (2018年7月8日 11時) (レス) id: 497f6be280 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - 雪音さんコメントありがとうございます！はい！これからも頑張るのでよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年6月20日 20時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 初めまして。KRTさんの作品、どちらも読ませていただいてます！頑張ってくださいね！ (2018年6月20日 19時) (レス) id: 28796d4546 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - ぽてとふらいさんコメントありがとうございます！ はい！これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2018年6月6日 21時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KRT | 作成日時：2018年5月26日 22時
