似てないね。27 ページ27
目が覚めた。
そこには見慣れない白い天井。
『ここ、どこだよ……ｽﾞｷｯ！…いっ！』
ズキズキと痛む背中を抑えてゆっくり体を起こす。
｢おや、目が覚めたかい。｣
カーテンを開けて入ってきたのはリカバリーガール。
『あの、』
｢あんた、覚えてないのかい？…戦闘中に兄貴庇って怪我したんだよ。｣
そう言って、横に目をやればベッドで寝ている出久が。右手に分厚い包帯を巻いていた。
『！……お、思い出した…！』
＿＿＿＿＿
私とお茶子は、出久の作戦通り飯田のところへ向かった。
『出久大丈夫かな？自分から囮になるなんて…。寄りにもよって相手は勝己だし。怪我しないといいんだけどな…。』
茶｢…だ、大丈夫だよ、きっと！取り敢えず今はデクくんの作戦通り飯田くんのとこ行って核を回収しなきゃ！｣
そして、飯田との対戦。
2対1なら楽勝と踏んでいたのだがどうやら甘かったらしい。あの速さには着いていけない。
引き付ける個性を使いたいとこだけど、張りぼてでも核という設定。下手に扱えば爆発だろう。
そこまで丁寧に扱える技術はない。
かといって、炎の個性もお茶子と建物に被害が及ぶ。制御の仕方はまだまだ特訓中の身。
この状況では、ほとんど無個性の私。
持ち前の身体能力も飯田の足の速さには到底叶わない。
どうしようか…。
BOOOOOOOM!!!!!ｸﾞﾗｯ！
悩んでいると、かなりの震度と下の階からの強烈な爆発音。
こんなの起こせる奴なんか一人しかいない……！
このままじゃ、
『ｯ!!い、出久が…危ない!!
お茶子！ここ頼むっ!!』
茶｢え！Aくんっ！？｣
後ろから呼ぶ声がしたが今はそんなの気にしてられない！
出久が…！出久が危ない！！
建物中を走り回る。
BOOOM!!
爆発音を頼りに2人を探す。
音がする度に心臓が跳ね上がるのが良くわかる。
『(お願い…！無事でいて…!!!)』
そう考えるのが精一杯だった。
そこから少し走れば、壊れた壁が散らばっている。
そして瓦礫を抜けた先＿＿
出｢君が凄い人だから………勝ちたいんじゃないか!!
勝って!!超えたいんじゃないか、バカヤロｰ!!!｣
爆｢その面やめろやクソナード！！！！｣
『!!やめろっー!!!勝己!!出久！、止まれっ!!』
もうその言葉は2人には届いていないようだった。
そう、聞こえてないと思ったんだ。
出｢A！麗日さん！行くぞ!!｣
『!!』
ここで出久が考えている事はわかった。
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KRT(プロフ) - 七海さんご指摘ありがとうございます (2018年7月8日 11時) (
レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 反比例‥？反対じゃないんですか？？ (2018年7月8日 11時) (レス) id: 497f6be280 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - 雪音さんコメントありがとうございます！はい！これからも頑張るのでよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年6月20日 20時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 初めまして。KRTさんの作品、どちらも読ませていただいてます！頑張ってくださいね！ (2018年6月20日 19時) (レス) id: 28796d4546 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - ぽてとふらいさんコメントありがとうございます！ はい！これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2018年6月6日 21時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KRT | 作成日時：2018年5月26日 22時
