似てないね。18 ページ18
次の日＿＿
｢『行ってらっしゃい！出久！』｣
出｢い、行ってきます！！｣
緊張した顔で元気に出ていった出久。
私も昨日はこんな感じだったのかなー…。
勝己には頑張ってこいよー。ってメールしといた。余裕だわ、ばーかって返ってきた。ちょっとムカつく。
私は特にすることが無くその日はずっと家にいた。
夕方に帰ってきた出久。
なんか、……死んでる。
若干、放心状態だった。
帰ってきて早々部屋に行った出久を追って話を聞いてみれば実技試験で女の子を助けたところでタイムアップ、1ポイントも取れなかったと。
筆記も恐らくぎりぎりだって。
話し終わって出久はずっと俯いている。
覗けば今にも泣きそうな顔。
抱きつきたい……じゃなくて!
なんで？あんた間違ったことしてなくない？
『……出久。あんたさ、助けた事後悔してんの？』
出｢え？して無い…けど、。｣
少し顔を上げた出久。
もうすでに泣いていた。
そんな顔みたら我慢出来なくて、ギューっと抱きついた。
『じゃあさ、気に追う必要ないじゃん！あんたは人を助けた！それに変わりないんだから！それは、ヒーローに必要な事でしょ！こんなにいい人材を不合格にするなんて事ないと思うよ！……多分だけどね笑』
｢えっ……多分って…。うん、でも間違ったことはしてないと思うんだ。だから、もし不合格でもいいと思ってる。｣
そう言ってへらっと笑う出久はどこか寂しそう。
でも、さっきよりは元気だし、しばらくしたら大丈夫だよね…。
『そっか…。』
これ以上は励ます言葉も浮かばなくて、出久から離れようとしたら、もう少しだけって言われてしばらくはそのまんまだった。そのとき私の肩に顔を埋めて泣いていたのは気づいてないことにしとく。
1週間後＿＿
あれから少しは元気になったものの、今は私の隣で魚と微笑みあってる出久。
『なんで、魚と微笑みあってんの？』
母｢出久！だ、大丈夫！？｣
｢!!あ、ああ、ごめん大丈夫……！｣
ご飯終わったあと、
母｢A、そろそろ通知来るかもしれないから一応ポスト見てきてくれる？｣
って言われて見に行った。
ｶﾞｻｯ
白い封筒に赤いシールが着いたのが2つ。
ﾄﾞｸﾄﾞｸと心臓が早くなっていくのを感じる。
急に来た緊張感。
家に入って、出久に渡す。
自分たちの部屋で別々に見ようってことになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 850人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
KRT(プロフ) - 七海さんご指摘ありがとうございます (2018年7月8日 11時) (
レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 反比例‥？反対じゃないんですか？？ (2018年7月8日 11時) (レス) id: 497f6be280 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - 雪音さんコメントありがとうございます！はい！これからも頑張るのでよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年6月20日 20時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 初めまして。KRTさんの作品、どちらも読ませていただいてます！頑張ってくださいね！ (2018年6月20日 19時) (レス) id: 28796d4546 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - ぽてとふらいさんコメントありがとうございます！ はい！これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2018年6月6日 21時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KRT | 作成日時：2018年5月26日 22時
