似てないね。49 ページ49
『……すいませんでした。こんなに長く話聞いてもらっちゃって。』
先生に家まで送ってもらっている帰り道。
流石に申し訳なかったと思い謝罪すれば、気にするなとだけ返ってきた。
それ以降、会話はなく、無言で歩いているうちに家に着いてしまった。
『送ってくれてありがとうございました。』
ぺこりとお辞儀をする。
｢いや、いい。一応教師だからな、俺。｣
『……一応って…
…あの、本当に今日はありがとうございました。
先生のおかげで随分楽になりました。』
｢だから気にするな、また溜め込んだら言え。
今日聞いてて思ったけど、お前、壊れる寸前だったろ。
俺でも、爆豪でもいい。誰かしらに言え。
それと、思ってること、いつかは母親に伝えてやれ。すぐじゃなくていいから。｣
『……分かりました。そのうち、伝えられるようにします。』
｢……あとな、俺は必要だと思ったぞ。お前のこと。
それに、そういう"たまにうじうじ"するとこ兄貴に似てるとも思うぞ。
それと、お前は視野を広げた方がいい。
俺と爆豪以外にもお前を必要としてる奴はいるぞ。
……じゃ、また明日学校でな。｣
『っ！……はい！先生もお大事にしてくださいね。』
嬉しくて、また涙がこぼれそうだ。
少しぼやけた視界の中だからだろうか、帰っていく先生の後ろ姿はやけに大きく見えた気がする。
ｶﾞﾁｬ
玄関を開けて家に入る。
『ただいまー！』
嬉しさのあまり声が自然と大きくなった。
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ!
｢｢Aっー！!!｣｣ｶﾞﾊﾞｧｯ！
『うわっ！』
母と出久が私に勢いよく抱きついた。
二人とも目が潤んでいる。
｢｢大丈夫なの！？｣｣
『うん、大丈夫。所々折れたり、ヒビ入ったりしてるけど、明日リカバリーガールのところ行って治して貰うから。』
少し微笑みながら伝えれば、2人して良かった〜、とか言ってる。
息ピッタリすぎて、笑ってしまった。
｢｢おかえり、A^^｣｣
『うん、ただいま。』
あとから話を聞けば、2人して病院に来てたんだとか。
その時私は眠ったままで、時間ギリギリまでいたらしい。
帰り際に看護師さんに明日、退院するだろうから家で待ってて上げて下さいと言われたそうだ。
『(なんだかんだで心配してくれたんだ。)』
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KRT(プロフ) - 七海さんご指摘ありがとうございます (2018年7月8日 11時) (
レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 反比例‥？反対じゃないんですか？？ (2018年7月8日 11時) (レス) id: 497f6be280 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - 雪音さんコメントありがとうございます！はい！これからも頑張るのでよろしくお願いしますm(*_ _)m (2018年6月20日 20時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 初めまして。KRTさんの作品、どちらも読ませていただいてます！頑張ってくださいね！ (2018年6月20日 19時) (レス) id: 28796d4546 (このIDを非表示/違反報告)
KRT(プロフ) - ぽてとふらいさんコメントありがとうございます！ はい！これからも頑張るのでよろしくお願いします！ (2018年6月6日 21時) (レス) id: 2cb083a687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KRT | 作成日時：2018年5月26日 22時
