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「そんなこと、思ってない！
ちゃんと、勝利に合う子を選んでるし嫌な噂聞いたことある人は1人も紹介してない。勝利に迷惑かけるような子とか、居なかったでしょう？
ちゃんと今までのこと調べて、勝利の好みの子になるようにって、なんで続かないのか不思議なくらいで」
「付き合えばわかるって口先だけご立派に言ってたけどさ、人知らなきゃ遊びに行くことだって出来ないし会わなきゃ知れないし結局なんも出来ないことの繰り返しで、それをわかってるのにまた紹介されて断ったって聞いてくれないし女の子振る度に泣かせちゃうしっ
……意味わかんないんだよ、こっちだってもういっぱいいっぱいなんだよ！」
勝利の拳が机の上を振動させて、フォークとスプーンが勢いよく床に転げ落ちる。
「……ごめん、なさい」
こんなに感情的な勝利を、初めて見たかもしれない。
「結局、
何がしたいの？」
静かに勝利は問いた。
「あ、あたしは、」
勝利の顔が見れなかった。
怖くて。申し訳なくて。逃げたくて。
彼を怒らせてしまったことが辛くて、悲しくて。
「あたしは、
勝利が幸せで居てくれたらそれで良かった。
あわよくば、
その理由にあたしが関われればなって、なんて、結局迷惑になっちゃったのに、図々しいよね」
じっとしていられなくて、落ちたフォークとスプーンを拾う。
「ごめん。
あたし帰る。もう、迷惑かけないようにするから」
トレーにお皿とカップを乗せて、席を立つ。
最後まで自分勝手でごめんね。
知ってたのに。あたしじゃ勝利と一緒に居られないって知ってたのに、欲張ってしまったから。
「ねえ、じゃあ一個聞いていい?」
バッグを持ったあたしに勝利は言った。
「Aは、俺のこと、その、
好きなの？」
「……え」
それに、本音で答えたら勝利はなんて返してくれるの？
きっと、なんにもならないんでしょ。
「そんなの、」
大好きに、
「大嫌いに、
決まってるじゃん」
じゃあね、精一杯笑って言った。
返却口にトレーを置いて、ごちそうさまでしたって声かけて、店を出る。
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南 - 続き楽しみです。更新頑張ってください。 (2017年4月20日 11時) (
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作者名：Mチャワン:| | 作成日時：2017年4月19日 21時
