【暗殺教室】え、暗殺ってどういうこと！？【トリップ】 (ページ22)

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手入れをしましょうページ22

ピンと張り詰めた、凍りつくような空気
正直居心地は悪い。でもそんなものは関係なかった
カルマが繰り出すナイフの斬撃をサポートするように私が先生の退路を塞ぐ

「…ッチ」

絶え間なくナイフを振るいながらもカルマは機嫌悪そうだった
こっちが押してるのに不機嫌とか変な奴だな…

「って…カルマ！！後ろ！！！」
「油断しましたねえ、カルマ君、A君。」

油断したのだろうか、カルマはせんせーの触手で捕らえられていた、それに気を取られた私もまた同じ目に合ったのではあるんだけど…
場違いだろうけどせんせーの触手は柔らかいと思った

「さて、２人とも。覚悟は出来ていますね？」

せんせーの顔が真っ赤に染まる
このクラスでのタブー、【授業の邪魔になる暗殺はしない】。それに触れたのだから当然だ。

「わかってます。すみません…」
「………」

取り敢えずは謝らないと、隣で静かになったカルマを軽くつつく
完膚無きまでに叩きのめされてこたえたのかな？

「…せんせー。ホントにちゃんと先生してるんだね！安心したよ！これで心置きなくアンタを殺せる」

顔にいつもの笑顔を貼り付けるカルマに背中を冷や汗が伝う
昨日からカルマは時折おかしかった
普段からは想像も出来ないくらい暗く、陰鬱なアイツはとても気持ちが悪い

「…せんせーは皆さんの先生ですから、カルマ君の暗殺も、心を込めて【手入れ】してあげましょう！」

そう告げたせんせーの触手がカルマに伸びた！と思ったら直ぐに戻り、カルマはその場でタコ焼きをくわえていた

タコ焼きの熱さにむせるカルマにせんせーは「暗殺者を手入れする」と言い放った
どうやらカルマが朝食を抜いていたのに気づいたらしかった

「放課後までに君の心と体をピカピカに磨いてあげよう」

せんせーは総宣言し、カルマは少し楽しそうだった

(取り敢えずあんま怒られないでよかった…)
(あ、２人とも後ろに立っててくださいね)
(A、1人だけ助かろうとかなしだよ？)
(うっ！スミマセンデシタ)