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理由なんて必要ですか? ページ17

「ね、ねえ!磯貝君!!本当に困るって…」
「ごめんね?でもすぐ終わるから」

困ったように眉を下げる磯貝君

ごめんと言う割には随分強引に連れてきてくれたものだね
皮肉を込めて笑いかけても帰ってくるのは苦笑いのみ

ちなみに今いるのは人のいない空き教室
カルマはごゆっくり〜なんて言って先に帰ってしまったアイツとは一度じっくり話し合う必要がありそうだな

「はぁ…じゃあなに?こんなとこに連れ込んで、僕とイイコトでもする?」
くすり、なるべく色っぽく笑う
シャツのボタンも外すふりをしてみたり
普段ならこんなことできないんだけど今は男だからね
「はは、俺はしてもいいけどA君ができないでしょ?」
え…どういうことだろ…

「ね、A君、君の名前はなんて言うの?学校は?それに…」

むぎゅう

「はっ…?」
ちょ、磯貝君?いくら私が言ったからってガチで襲う?てかこれは襲われてるの?

「は!な!せえぇぇぇ!」
直に感じる磯貝君の体温に上がる体温、速まる鼓動!!
しかもこの距離はヤバイ、人に見られたら色々と勘違いされそうだ
「ちょっ、待って待って!後ちょっとだから!」
待てと言われて待つ馬鹿はいないと思うんですよ、磯貝君

『ぱちん』

「え…?」
「はい!おしまい!!」
その言葉で離れて行く体温に一安心するものの、悪い予感が止まりません

「それにさ、これは地毛じゃないよね」
磯貝君の手の中にあるのはでかい毛玉…ではなく今まで私がつけていた茶色のウィッグ

体から一気に血の気が引きました
「でさA君。さっきの質問答えて貰える?」
答えれたらだけどね?
にこりと笑う磯貝君
カルマとはまた違った意味での怖さをひしひしと感じる

「っ…なんで分かったの?」
バレたのなら仕方ないけどこれだけは聞いておきたい
皆は気づかなかったのに…

「んー…秘密!」
今度は純度100%の綺麗な笑顔
なんで秘密なのかは分からないけど、気づいてくれたのは少し嬉しかった


(にしてもAさんがあんなセリフ言うなんてね…)
(え?どのセリフ)
(ほら、僕とイイコトする?ってやつ)
(うわあぁぁぁ!今すぐ忘れてえぇぇぇ!!!)

まるで恋する乙女のように→←あれ?意外と気付かれないな…



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シホ−てるてる - あきさん» 杉野の打ち間違えじゃないですか・・・? (2017年3月31日 15時) (レス) id: 5bc1cdf49d (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 触手ってちょっとアレだよね…、の前野って誰ですかね…? (2015年10月6日 21時) (レス) id: 937dfc3573 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - おもしろいですね! (2015年4月5日 15時) (レス) id: 0e18218d9b (このIDを非表示/違反報告)
兎月(プロフ) - 菊乃碕さん» ありがとうございます笑 (2015年1月14日 19時) (レス) id: ee3785e477 (このIDを非表示/違反報告)
菊乃碕(プロフ) - 更新楽しみにしてまちゅね。 (2015年1月14日 18時) (レス) id: 99ddfdd02c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:兎月 | 作成日時:2014年7月1日 20時

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