【暗殺教室】え、暗殺ってどういうこと！？【トリップ】 (ページ14)

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魔王様降臨ページ14

気持ち良く晴れた午後
烏間先生によるナイフ術の授業(体育)も終わり、私はカエデと着替えに向かっていた

今日はカルマがE組登校してくる予定だったんだけど…

「来ないなら来るとか言うなよなー！」

はい、来てません
予想はしていたものの期待していた部分もあるのでムカつく

「あー、今日だっけ？Aの彼氏が来るの」
「んー…カエデー慰めてー」

カエデは苦笑い
しかも彼氏(仮)だけどね

じゃれあいながら歩いていたら目の前に人だかりができていた

「なんだろ…？」
「み、見えないっ！」

カエデの肩を借り、背伸びをするも届かない

「よー渚君久しぶり」

人だかりの中心から聞き覚えのある声
そのまま人山が裂けるように割れる

「わ、あれが例の殺せんせー？」

中から出てきた人物が笑いながら向かうのはせんせーの所

「カ、カルマ！」

一直線に向かっていた足が止まりカルマの目が私を捉える

「おーAじゃん！何？授業中だった？」
「や、授業はさっき終わった…って、カルマ今日来るって言ってたじゃん！」
「言ったよ？だから来たんじゃん」

飄々とした態度に怒りが募る

「赤羽業君…ですね。今日が停学明けと聞いていました」
「あ、せんせー」

私の後ろから現れたのは殺せんせー

「初日から遅刻はいけませんねぇ」

顔にバツをつけながら言うせんせーに驚いたのか素直に謝るカルマ

「下の名前で気安く読んでよ。とりあえずよろしく先生！！」

まるで【普通の】中学生のように握手を求めるカルマに鳥肌がたつ
コイツがこんな態度なのはだいたい何か悪巧みしてるときだ、何より似合ってない

せんせー気をつけてね
内心そう思いながらも口には出さない
あわよくばこのままカルマがせんせー殺してくれたら万々歳だしね

「こちらこそ。楽しい１年にしていきましょう」

そう手を出したせんせーの触手がドロリと形を失う
カルマは続けてジャケットから取り出したナイフで肉薄

「へー本トに効くんだこのナイフ」

飛び退いたせんせーに手に張り付けたナイフを見せてカルマは笑う

「せんせーひょっとしてチョロイひと？」

嘲りの表情を浮かべるカルマに恐怖すら感じた

(あ、Aはちょっと残ってて)
(え、う、あ、はい…)
(怯えなくてもなんにもしないって！)
(あれ？いつものカルマだ)