【暗殺教室】え、暗殺ってどういうこと！？【トリップ】 (ページ12)

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どんな事にも全力で！ページ12

月日は流れ、私達は3年生になった
E組では、相も変わらず変化の少ないのんびりとした時間が流れる

と言うのも先週までの話
現在うちのクラスは月を破壊した超生物が教師を勤め、不本意ながらも激動の日々を送っているのだ

「では出席をとります！呼ばれた人は大きな声で返事をして下さいね～」

教壇に立つのは手足の代わりに複数の触手を持つ生き物

せんせーは月を破壊した後、何故かこのE組の教師になることを望んだ
これはチャンスだとどんな兵器でも殺せないせんせーを殺すために国は私達にせんせーの暗殺を依頼(成功報酬はなんと100億円！)

まあ、プロでも何でもないただの中学生である私達がまともな暗殺などできる訳もないので、防衛省の烏間先生がいろいろ教えてくれるんだけどね

「前野君！」
『パパン！』
「はい！」

せんせーへの返事にも発砲音が混じる
しかし私達はまだせんせーにかすり傷すらもつけたことがない
マッハ20で動くのをお偉いさんたちはどうしろと言うのだろうか
そして、付いたあだ名が殺せない先生【殺せんせー】

「Aさん！」
「はいはい！」
『パンッ』

大ハズレ
せんせーを狙った玉はどういうわけかせんせーの上をはるかに越え、天井にヒットして静かになった

運動神経と射撃の腕は関係ないらしい
なかなか言う事を聞かない銃を睨み静かに席に着く

♪キーンコーンカーンコーン

「はい、では教室の片付けをして1時間目を始めますよ！！」

今回もせんせーに当たった人はいなかったみたいだ
皆手にホウキやちり取りを持って片付けを始める
心なしか皆疲れたような顔をしている

「Aー、せんせー殺すとか無理だと思わない？」
「！、カエデか…」

肩にあごをのせ拗ねたように呟くカエデ
どうでもいいけど骨が肩に刺さって結構痛い

「だってあのスピードに伸び縮み自在の触手だよ？絶対無理だって！」

殺せんせーの名付け親が言うと説得力あるなー
場違いだけどそう思った

でもさ、
「出来ないことの方が楽しいよね！？」

簡単な事より難しい事の方が面白い
そう言ったのは誰だったか
せっかくの機会だ、暗殺だろうとなんだろうと楽しまなきゃ損！！

そう言えばカエデはそうだね！って笑ってくれた

「は～い、そろそろ席に着いて下さいね～」
「ヤバ、急ごカエデ」
「うん！急ご急ご！」

せんせー、今日もよろしくお願いしますね？

(カルマも早くくればいいのにな～)