検索窓
今日:5 hit、昨日:7 hit、合計:37,690 hit

絶体絶命? ページ11

「ねぇ、誰なの?」

答えをはぐらかす度に詰められた距離はほとんど残っておらず、カルマが私を壁に縫い付けるかたちになっている

「だからいないって」
「Aって嘘つくとき手握る癖あるよね」

膝の上で固く閉じられた手を見ながらカルマが更に距離を詰める

「本当にいないんだって!女子にはついいるって言っちゃったの!」
「でも相手いなきゃ言えないでしょ?そんなこと」

私の苦しい言い訳にカルマの機嫌がだんだん下がっていく
でもここで本当の事を言うわけにはいかない
それを聞いたカルマなんて想像できないししたくもない

「……言いたくない」
「分かった」

あっさり引き下がるなんておかしいとは思ったんだ

「イタイイタイすみませんごめんなさい許してー!!!」

でもまさか頬をつねられるだなんて!
仮にも女子の頬を餅でも伸ばすかのごとく伸ばすカルマ
私を見下ろすその目が早く言えと言っている

「ほらほら早く言いなよ、言ったら止めたげるよ?」
「言う!言うから離して!」

涙目で懇願
言った後の事とかどうでも良かった

「最初っからそうしたら良かったんだよ」

頬から離した手をぶらぶらとふりながら言うカルマに殺意がわいたがまたやられてはかなわないので素直に従う

「聞いて笑わないでよ?相手が思い付かなかったからカルマか彼氏だって言っちゃったの!でもカルマ頭良いからE組とか関係ないし大丈夫でしょ!?」

一息で言い切った
さて、カルマはどんな反応するかな…

「っ、あははは!A、俺が彼氏だって言ったの?なんだAに好きな人出来たのかってあせったー」

笑うなって言ったのに笑いやがったコイツ
それに私に好きな人が出来たからって何を焦ることがあるのよ、自分も彼女作ればいいじゃん

「しかも俺がE組の奴等と会わないから大丈夫って?残念俺も3年からE組だから」

未だ笑いを引きずるカルマの一言は恥ずかしさでギリギリだった私にトドメを刺した



(はあぁぁぁ!?聞いてないんだけど!?)
(だって言ってないし)
(嘘でしょー…)
(4月からよろしくね?A)

どんな事にも全力で!→←夜の報告会



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (70 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
66人がお気に入り
設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , トリップ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シホ−てるてる - あきさん» 杉野の打ち間違えじゃないですか・・・? (2017年3月31日 15時) (レス) id: 5bc1cdf49d (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 触手ってちょっとアレだよね…、の前野って誰ですかね…? (2015年10月6日 21時) (レス) id: 937dfc3573 (このIDを非表示/違反報告)
愛実(プロフ) - おもしろいですね! (2015年4月5日 15時) (レス) id: 0e18218d9b (このIDを非表示/違反報告)
兎月(プロフ) - 菊乃碕さん» ありがとうございます笑 (2015年1月14日 19時) (レス) id: ee3785e477 (このIDを非表示/違反報告)
菊乃碕(プロフ) - 更新楽しみにしてまちゅね。 (2015年1月14日 18時) (レス) id: 99ddfdd02c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:兎月 | 作成日時:2014年7月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。