うちの幼馴染は性格が"歪んでいる"三

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小林side


ふっかを追いかけると着いたのは目と鼻の先
1つ隣の606号室


そしてその部屋のチャイムを連打する彼は、玄関の扉をドンドンせっかちに叩いた


深澤「おーい！！開けて！はぁーやぁーくー！！」

「お、おいやめろよ」


深澤「だめうちではかかんねぇーから」

「いや、不具合だからしばらくしたら治るとおもうけど。」


深澤「しばらくじゃだめ。俺早く見たいもん。」


そう言って下唇をつき出す。

いや悪いけどそれ全然可愛くないから

それでキャーキャー言ってくれんの女子だけな。男の俺にしてもキモイだけだから


しっかしこんだけ遠慮なくドアを叩くってことはこの部屋の住人は…こいつの知った人…あ、もしかして例の幼馴染？


そっか、同じマンション内に幼馴染が住んでるってこういう時便利なんだ。


んー誰の部屋だろー。

同じクラスの阿部？それとも仲良い岩本？

うちの学校に在学するやつのほとんどがここの幼馴染、つまり10人の存在、名前、特徴などを一通り記憶してる

まぁ過半数の6人は同学年だしね。それなりに俺も詳しい。

なんと言ってここの幼馴染の紅一点。
学園のアイドル的存在一ノ瀬Aを一度は拝んでみたいものだ。

なんでも彼女にニコっと微笑まれた男がその可愛さに鼻血を出してぶっ倒れたなんて話も聞いたことある。


そういや、彼女と同い年の目黒くんもよく女の子を病院送りにしてるって聞くなぁ。


結論ここの幼馴染は病院送りにするのが得意みたい。

深澤だって例外じゃない。
ほんの数ヶ月前本人のいないところで深澤を巡って争った女の子数名が病院に運ばれて行った。

当の何人はそれを聞いて「へぇー」なんてゲーム片手に興味なさそうな返事してたっけ。

そんなことを考えていると突然扉が開いて、

「…うっせぇ！！！」なんて上半身裸の高身長のイケメンが出てきた。


…いやなんで裸。

深澤「おっはー。めめ今テレビ使ってないよね？」


めめ…。……あの、目黒蓮か。

今現在進行形で噂してたバチバチにイケメンの。

至近距離で見るとまじでカッコいーな。



目黒「いや、みてないけど…っておい！！」

俺が見惚れてる間にも「んじゃ、おじゃま〜」そう言って深澤は慣れたようにスルスル部屋の中に入っていく。


ここは目黒の家だったかー。


目黒「俺、寝てたんだけど…」


「なんか悪いな、…。」

目黒「いや、いいっす。えーっと…」

「小林。」

目黒「俺、目黒蓮です。小林さんもどうぞ入って下さい。」


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